キュリオシティは火星の上で孤独を覚えるのか?
Does Curiosity feel lonely solitude in his/her mission on Mars?
キュリオシティは火星の上で孤独を覚えるのか?
Does Curiosity
feel lonely solitude in his/her mission on mars?
【課題】あとでもう一度提示されます
1.キュリオシティは、火星におけるミッションで孤独を感じるのか?
2.キュリオシティが、火星におけるミッションで孤独を感じる/感じられるという問題を論じるためには、その議論をはじめるま えに、どのような議論の条件 や、論理的前提が必要なのか?
3.キュリオシティと彼/彼女の「母船」であるマーズ・サイエンス・ラボラトリーに関する上掲、引用文の中で、彼らが「人格表象」であるこ とを示す文章表 現を「抽出」し、どのように描かれているのかを議論しなさい。
4.この授業(=作業)の運営者は、キュリオシティの人格表象化を検討することが、ヒューマン
コミュニケーション(ないしは臨床コミュニケーション)を理解するための本授業全
体について、ひいては受講者の各人各人に対して何かの役に立つことを願って、この課題を設定した。そのことを、受講者の各人各人は忖度(そんたく:他人の
こころを推し量ること)できるでしょうか?
【物語】Outline
※「 」内はすべて引用(http://bit.ly/1qtKfxS 14/06/24) である。ただし註番号は削除した。
「マーズ・サイエンス・ラボラトリー(Mars Science Laboratory、略称:MSL) は、アメリカ航空宇宙局 (NASA) が火星探査ミッションで用いる宇宙船の名称である。探査機ローバー、愛称キュリオシティ (Curiosity) を装備している。
「キュリオシティは、2004年に火星に降り立ったマーズ・エクスプロレーション・ローバー (MER)(スピリットとオポチュニティ)の5倍の重量があり、10倍の重量の科学探査機器を搭載している。火星に着陸後、キュリオシティは火星表面の土 と岩石をすくい取り、内部を解析する。最低でも、1火星年(2.2地球年)は活動する予定で、これまでのローバーよりも広い範囲を探索し、過去と現在の火 星における、生命を保持できる可能性について調査する。
【仕様】Spec, Specification
「キュリオシティは長さ3m、総重量は900kgあり、そのうち80kgが科学機器の重量である(MERは長さ1.5m、重量は174kgであ り、そのうち6.8kgが科学機器の重量であった)。75cmくらいまでの障害物を乗り越えて進むことができる。走行速度は、自律航法の場合、最大 90m/h程度であるが、数々の状況(電力レベル、視界、地表の荒さ、スリップなど)を考慮に入れると、平均では30m/h程度となると思われる。2年間 の活動期間の間に、最低でも19kmの距離を移動する予定である。
「電力源としては、プルトニウム238の崩壊熱を利用する原子力電池(RTG)を使用する。火星探査機でのRTGは、バイキング1号とバイキン グ2号着陸機でも使用実績がある。昼夜や季節に関係なく一定の電力が得られるうえ、余熱はパイプを通じて探査機のシステムの保温に使用できる。キュリオシ ティで使われるRTGはボーイング社が開発した最新のMulti-Mission Radioisotope Thermoelectric Generatorと呼ばれるタイプである。重量は約50kgで4.8kgのプルトニウム238を搭載しており、打上げ時の事故で衝突、爆発、再突入によ る落下が起きてもプルトニウムが守られるように保護層で覆われている。ミッション初期には約2000Wの発熱から125Wの電力を得られ、14年後でも 100Wの電力が得られる。キュリオシティは1日に2.5kWhの電力が得られる(太陽電池を使用していたMERでは1日に約0.6kWhの電力しか供給 出来なかった)。
※「放射性同位体熱電気転換器(英: Radioisotope thermoelectric generator; RTG)は、放射性崩壊から力を取り出す発電機である。熱電対を用い、ゼーベック効果によって放射性物質の崩壊熱を電気に変換している」(ウィキペディア 「放射性同位体熱電気転換器」http://bit.ly/1l5CaKn)。
「キュリオシティが活動を予定している地域の火星の気温は、+30から −127℃の間で変動すると予想されている。このため、Heat rejection system (HRS)を使って機器の温度を維持する設計となっている。長さ60mのパイプ内にポンプで流体を流し、MMRTGからの熱で保温する。温 度が上昇しすぎ る場合は冷却にも使える。
キュリオシティに搭載された記録装置の容量は約4ギガバイトしかないため、打ち上げ時点では容量の大部分は着陸用ソフトウェア保持に使ってお
り、そのまま
では最小限の探査しか行えないが、地球から遠隔でアップデートできるように設計されているため、火星到着後は不要になったソフトウェアを観測器機の制御用
ソフトに更新してから本格的な運用を始める」。。
【生活誌】Biographic Chronology
「MSLは当初、2009年に打ち上げられ、2010年10月に、火星に着陸する予定であった。ただし、NASAでは2機か3機の全く同じロー バーを同時に送ることが議論されており、そのためには打ち上げを2011年まで遅らせる必要があった。MSLの目的の一部は、将来のサンプルリターン・ ミッションのために適当な着陸場所を見つけることだが、この案の推進者は、複数のローバーを使って一度に複数の地域を探索したほうがよいと主張した。 NASAの太陽系部門のディレクターであるアンディー・ダンツラー (Andy Dantzler) は、MSLの開発は、2009年の打ち上げに向かって順調に進んでおり、この期限に間に合わせるために、最大限の努力をすると語った。ジェット推進研究所 のエンジニアたちは、非公式にではあるが、MSLのデザインは、将来のローバーにも利用されるだろうと語った。
「2008年に開発費用の超過が問題となり、試験に十分な時間がとれないとして、2008年12月4日、NASAは打ち上げを2011年に延期 することを発表した。打ち上げ延期による追加支出は4億ドルで、最終的な予算総額は23億ドルになるという。複数のローバーを打ち上げる可能性については 言及されなかった。
「2008年11月から2009年1月にかけて、NASAは全米の学生・児童からローバーの愛称を募集した。5月27日、9,000件以上の案 の中からカンザス州の12歳の少女が提案した「キュリオシティ(Curiosity、好奇心)」が選ばれたことが発表された。
「2011年11月26日15時02分 (UTC)、MSLを搭載したアトラス Vがケープカナベラル空軍基地から打ち上げられた。
「2012年6月11日、NASAはキュリオシティが8月6日5時31分(UTC)ごろに、ゲールクレーター内にあるアイオリス山 (Aeolis Mons)のふもとに着陸する見込みであると発表した。
「2012年8月6日、NASAはキュリオシティが8月6日5時32分 (UTC) に、ゲールクレーターの中にある高さ3マイル、直径96マイルの山のふもとに着陸したと発表した。
「2012年8月22日、NASAはキュリオシティの着陸地点に、2ヶ月前に亡くなった小説家のレイ・ブラッドベリに因み「ブラッドベリ・ラン ディング (Bradbury Landing)」と名づける案がチームから出され、NASAもこれを承認したと発表した。22日はブラッドベリの誕生日である。
「2013年2月8日、キュリオシティが火星表面の岩に直径1.6cm深さ6.4cmの穴を掘り、試料を採取した。火星表面の本格的な掘削は、 1960年代に火星探査が始まって以来初めてのことであった。
「2013年8月6日、火星着陸一周年を記念して、本体に搭載した楽器で 自分のために「ハッピーバースデー」を演奏。
「キュリオシティのアルミニウム製の6輪の車輪には、JPLのモールスコード・パターンを轍として残せるようにするための「・」と「-」マーク の穴が開いているが、2013年秋に、予期せぬ穴が開いてきたことが確認された。車輪の摩耗はある程度予想されていたが、想定よりも摩耗が早く起きてお り、穴が開いた箇所以外の車輪でも窪みや損傷が生じていることが写真から確認された。この問題を受けて、ローバーの運用チームは、でこぼこの激しいルート を避け、尖った岩を回避する運用を行うことにした。さらに悪化すれば、ミッションへの影響が出る恐れもあるとして、JPLはソフトウエアパッチを書き換え て、この車輪の摩耗原因を調査することにした。
「火星のゲール・クレーターに着陸して以来、総走行距離6.1kmに達したキュリオシティは、2014年4月2日に大規模調査を予定している 「キンバリー」と呼ばれる地点に到着した。4つの異なる種類の岩石が重なりあった「キンバリー」(西オーストラリアの地域名に由来)における調査は、「イ エローナイフ湾」と呼ばれる盆地の調査以来もっとも大規模なものとなる」。
【問題】Your Tasks
【キュリオシティ関連画像】左:火星上のセルフポートレイト(2014年6月)/ガリレオ・ガリレイ『天文対話』サルビアティ、サグレード、シ ンプリシオの3人/キュリオシティ自身による自分の陰の撮影(2012年8月)
キュリオシティの超広角レンズでみた全体像——スカイクレーンが撮影した——と、彼女(彼?)が掘った穴(Last Updated: May 24, 2018)
●なぜ、彼女(キュリオシティ)が自撮りできるのか?その秘密に迫ります!
その秘密はキュリオシティの母船(Mars Science Laboratory Sky Crane)の存在があります。
LEGO のホームページに、キュリオシティと母船(スカイクレーン)のキットの解説があります。スカイクレーンは、キュリオシティを抱きかかえるように軟 着陸寸前に、キュリオシティを離脱させるようです。
上掲のキュリオシティは、スカイクレーンのカメラから撮影されたようです。
Earth.. Venus and Jupiter as seen from Mars (NASA)
●キュリオシティのエネルギー源は、放射性同位体熱電気転換器(Radioisotope thermoelectric generator; RTG)
" Curiosity is powered by a radioisotope thermoelectric generator (RTG), like the successful Viking 1 and Viking 2 Mars landers in 1976. Radioisotope power systems (RPSs) are generators that produce electricity from the decay of radioactive isotopes, such as plutonium-238, which is a non-fissile isotope of plutonium. Heat given off by the decay of this isotope is converted into electric voltage by thermocouples, providing constant power during all seasons and through the day and night. Waste heat is also used via pipes to warm systems, freeing electrical power for the operation of the vehicle and instruments.Curiosity's RTG is fueled by 4.8 kg (11 lb) of plutonium-238 dioxide supplied by the U.S. Department of Energy." - Curiosity.
left: Radioisotope
pellet within a graphite shell that fuels the generator / right A
SNAP-27 RTG
deployed by the astronauts of Apollo 14 identical to the one lost in
the reentry of Apollo 13
■クレジット:「キュリオシティは火星の上で孤独を覚えるのか?」(別名:キュリオシティ非公式ファンサイト!)
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Copyleft, CC, Mitzub'ixi Quq Chi'j, 1996-2099
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