構築的パラノイアに学ぼう

Let us learn Mode of Constuructive Paranoia（by Jared Diamond）

【深夜にアメリカ村周辺を歩いたり自転車にのって通行することは危険だ！】

　今、日常生活におけるリスクマネジメントに関する議論をしているので、このニュースから、僕たちが学べること（＝建設的パラノイアの行使）は、「午前４時にアメリカ村周辺を歩いたり自転車にのって通行することは危険だ！」ということだ。亡くなった看護師さんには無念だけど、僕たちが彼女の死を無駄にしたいためにも、この教訓から学ぶ必要がある。もちろん、飲酒運転は論外だが……

【ジャレド・ダイアモンドの引用】

「「建設的パラノイア（constructive paranoia）」という表現には、「建設的な」と「パラノイア」という、明らかに語感が対立する語句がふたつ並んでいるが、この組み合わせは意図的である。私は通常、ネガティブな語感で使われる「パラノイア」という言葉を、私が敬服したポジティブな行動を表現するために使用したくて、「建設的な」という肯定的なイメージの言語で修飾したのである」

【事件記事の引用】

「大阪市中央区西心斎橋のアメリカ村の一角で１１日未明、自転車の女性２人が死傷した事故で、M署は同日午後、自動車運転処罰法違反（過失致死傷）と道交法違反（酒気帯び運転）容疑で、車を運転していた美容師、A容疑者（２５）を逮捕した。同署によると、近くの飲食店で飲酒した後、帰宅するため車を運転したという。逮捕容疑は同日午前３時４５分ごろ、酒を飲んだ後に車を運転し駐車場から出庫。自転車２台をはね、看護師、Kさん（２４）を外傷性くも膜下出血で死なせたほか、女性会社員（２４）に左腕骨折の重傷を負わせたとしている。同署によると、A容疑者は容疑を認め、「自転車に気付くのが遅れ、アクセルとブレーキも踏み間違えた」と話しているという」産経新聞、2015年5月11日(月)20時57分配信

【文献】

Jared Diamond, The world until yesterday : what can we learn from traditional societies? New York: Viking, 2012.
ジャレド・ダイアモンド『昨日までの世界』と『銃・病原菌・鉄』読解

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