Georges Condominas,
We have eaten the forest, 1977[1957]
【シノプシス】
この本の原著は、Jared Diamond,
The
world until yesterday : what can we learn from traditional
societies? New York: Viking, 2012. とGuns,
germs, and steel : the fates
of human societies, New York: W.W. Norton, 2005. です。
【到達目標】
医療社会学を学ぶ目的は、健康と病いの経験、それら
をめぐる知識と技術、医療に関わる仕事や職業、医療制度などの分析を通して、現代の人が、保健にまつわるさまざまな課題にどのように取り組んでいるのかと
いう実相を理解することにあります。現代社会における保健にまつわるさまざまな課題を照射するために「伝統社会」の対応する現象や出来事に考察し、現代社
会との共通性と独自性について考えることができることを到達目標とします。
【ツール】
【読書計画】
- 1.「プロローグ:空港にて」/対面的交渉を通した交易の問題。伝
統社会における、ヒューマンコミュニケーションの問題について論じる。
- 2.伝統社会における、紛争処理、ADRの起源、私法・慣習法・司法制度について考える。
- 「第2章 子どもの死に対する賠償」/部族
間 戦争の事例・ダニ族の闘いについて。伝統社会
- 「第3章 小さな戦争についての短い話」
- 「第4章 多くの戦争についての長い 話(前半)」
- 3.人間と戦争行為。
- 「第4章 多くの戦争についての長い話(後半)」/生殖と再生産に関する文化現象。出産、嬰児殺し、授乳と離
乳、子ども への訓育、体罰、遊び、子どもの社会的地位について。
- 「第5章 子育て」
- 4.伝統社会での高齢者への対応に関する2つの相反する態度。その理由説明に関する諸仮説。
- 「第6章 高齢者への対応——敬う
か、遺棄 するか、殺すか?」/伝統社会にリスク概念は存在するか? 不幸な出来事に関する説明原理など。
- 「第7章 有益な妄想」
- 5.伝統社会におけるリスク概念の続き。予測可能能力について。
- 「第8章 ライオンその他の危険」/宗教の問題。超自然的現象の説
明。宗教と個人、宗教と社会について。
- 「第9章 デンキウナギが教える宗教の発展」
- 6.言語について。多言語状況が当たり前の世界がモノリンガルになぜなったのか。母語維持の重要性などについて。
- 「第10章 多くの
言 語を話す」/社会現象として罹病・文化現象としての罹患。非感染疾患と伝染病、食生活と疾患、発症の環境因子について。
- 「第11章 塩、砂糖、脂
肪、怠惰」
- 7.伝統社会の利点、現代社会の利点。現代社会が伝統社会から学ぶべきことは何か?
- 「エピローグ 別の空港にて」
- この本
のまと
め。対面的交渉を通した交易、伝統社会における紛争処理、部族間紛争、伝統社会の戦争と近代戦争の比較、人間と戦争行為)、生殖と再生産に関する文化現
象、伝統社会での高齢者への対応に関する2つの相反する態度、伝統社会にリスク概念、宗教の問題、言語について、社会現象として罹病・文化現象としての罹
患、伝統社会の利点、現代社会の利点について復習する。
- 8.ジャレド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄(上)(下)』の所論を中心に、人類史と人間の生業と文明の発展、そして疾病
の果たす意味について考える。
- 「プロローグ:ニューギニア人ヤリの問いかけるもの」
- 「第1章 1万3000年前のスタートライン」
- 「第2章 平和の
民と戦う民の別れ道」
- 9.平和の民と戦う民の別れ道(承前)の分水嶺としての新大陸「征服」の物語。食料生産にまつわる謎について考える。
- 「第3章 スペイ ン人とインカ帝国の激突」「第4章 食料生産と征服戦争」
- 「第5章 持つものと持たざるものの歴史」
- 10.引き続き、人類史における食料生産の問題について考える。
- 「第7章 毒のないアーモン ドのつくり方」
- 「第8章 リンゴのせいか、インディアンのせいか」
- 11.人類史における家畜の意味について考える。
- 「第9章 なぜシマウマは家畜にならなかったのか」
- 「第10章 大地の広がる方向と住民 の宿命」
- 「第11章 家畜がくれた死の贈り物」
- 12.知識情報システムと文明について考える。
- 「第12章 文字をつくった人と借りた人」
- 「第13章 発明は必要の母である」
- 「第14章 平等な社会から集権的な社会へ」
- 13.文明構築の謎(1)。
- 「第15章 オーストラリアとニューギニアのミステリー」
- 「第16章 中国はいかにして中国になったのか」
- 「第17章 太平洋に広がっていった人びと」
- 14.文明構築の謎(2)
- 「第18章 旧世界と新世界の遭遇」
- 「第19章 アフリカはいかにして黒人の世界になったか」
- 「エピローグ 科学としての人類史」
【The world until
yesterday 】
【『昨日までの世
界』章の構成】
- プロローグ:空港にて
- 第1章 友人、敵、見知 らぬ他人、そして商人
- 第2章 子どもの死に対する賠償
- 第3章 小さな戦争についての短い話
- 第4章 多くの戦争についての長い話
- 第5章 子育て
- 第6章 高齢者への対応——敬うか、遺棄 するか、殺すか?
- 第7章 有益な妄想
- 第8章 ライオンその他の危険
- 第9章 デンキウナギが教える宗教の発展
- 第10章 多くの言 語を話す
- 第11章 塩、砂糖、 脂肪、怠惰
- エピローグ 別の空港にて
【関連リンク】
【『銃・病原菌・鉄』章の構成】
- プロローグ:ニューギニア人ヤリの問いかけるもの
- 第1章 1万3000年前のスタートライン
- 第2章 平和の民と戦う民の別れ道
- 第3章 スペイン人とインカ帝国の激突
- 第4章 食料生産と征服戦争
- 第5章 持つものと持たざるものの歴史
- 第6章 農耕を始めた人と始めなかった人
- 第7章 毒のないアーモンドのつくり方
- 第8章 リンゴのせいか、インディアンのせいか
- 第9章 なぜシマウマは家畜にならなかったのか
- 第10章 大地の広がる方向と住民の宿命
- 第11章 家畜がくれた死の贈り物
- 第12章 文字をつくった人と借りた人
- 第13章 発明は必要の母である
- 第14章 平等な社会から集権的な社会へ
- 第15章 オーストラリアとニューギニアのミステリー
- 第16章 中国はいかにして中国になったのか
- 第17章 太平洋に広がっていった人びと
- 第18章 旧世界と新世界の遭遇
- 第19章 アフリカはいかにして黒人の世界になったか
- エピローグ:科学としての人類史
【資料リンク】
【教科書】
ジャレド・ダイヤモンド『昨日までの世界(上)
(下)』日本経済新聞出版社、2014年、ISBN:それぞれ、978-4-532-16860-5、978-4-532-16860-5
ジャレド・ダイヤモンド『銃・病原菌・鉄(上)
(下)』草思社、2012年、ISBN:それぞれ、978-4-7942-1878-0, 978-4-7942-1879-7
【関連書】
- ジャレド・ダイヤモンド『文明崩壊 : 滅亡と存続の命運を分けるもの』楡井浩一訳、草思社、2005年
- ジャレド・ダイヤモンド『セックスはなぜ楽しいか』長谷川寿一訳、草思社、1999年
- ジャレド・ダイヤモンド『人間はどこまでチンパンジーか? : 人類進化の栄光と翳り』長谷川真理子,
長谷川寿一訳、新曜社、1993年
【その他】
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