- ダイアモンドがニューギニアで出会った、エヌという少年の行状は、私たちにとって、どのような点でユニーク(特異的)なのでしょうか?
君たちの身の回りにいる少年・少女とどのような点で、異なっているのか列挙して整理対照してみましょう(pp.298-299)。
- 私たちは、なぜ伝統社会の子育てに注目すべきなのでしょうか?(pp.299-301)
- WEIRDと呼ばれる社会はどのような特徴をもつのでしょうか? それぞれの頭文字の英語の原語と、それに対する和訳をつけて説明してく
ださい(p301)。
- いわゆる「理想的な出産」というものが、近代社会と伝統社会とでは異なるように、伝統社会の中でも、それぞれ異なるものとみなされている
ようだ(pp.303-305)。どうして、それぞれの社会で「理想的」と見なされているものが、お互いに異なるのか? また、その理由はなんでしょう
か?
- 嬰児殺し(えいじごろし)とは、どのようなことをさすのでしょうか? また、伝統社会ではどのようなときに嬰児殺しが実行されてきたので
しょうか?
- 近代社会においても——もちろん日本社会でも!——嬰児殺しなどについて報道されることがあります。伝統社会の嬰児殺しと、近代社会にお
ける嬰児殺しはどのように違うものとみなされているのでしょうか?
- 採集狩猟民が、定住農耕化の生活を強いられるようになると、出産間隔が短くなるようです(p.309)。その理由は、なぜでしょうか?
- 伝統社会では一般的に、乳児への授乳期間が長く、また乳児が欲求すると比較的自由に哺乳できるようです(pp.311-314)。なぜ、
そのようなことがおきるのでしょうか? ダイアモンドの解説に即してまとめてみましょう。
- 乳児とオトナ(親を含む)の間のスキンシップについて、伝統社会と現代社会——とりわけ米国のそれ——は異なるようです(pp.314-
319)。ダイアモンドの解説に即してまとめてみましょう。
- アロペアレンティングとはなんでしょうか?(p.321) ダイアモンドは、アロペアレンティングが伝統社会で頻繁であり、かつ有益な子
育ての一種であり、また、アロペアレンティングが少なくなった近代社会では、復活させてもよいのではないかと提唱しています(p.355-356)。どう
して、アロペアレンティングは有益で、また、近代社会では復活したほうがよいと考えられるのでしょうか? 解説してみましょう。
- 伝統社会では、体罰を容認する社会と、近代社会よりもはるかに体罰を禁止することに熱心な社会があるようです。体罰の多様性は、体罰をど
のように考えているのかについての社会の考え方の反映のように思われます。体罰現象の多様性について、事例を交えながら解説してください(pp.330-
336)。
- 子ども自律性と遊びは、子どもの教育「制度」や「発達」にさまざまな影響を与えているようです(pp.336-353)。君が興味のある
テーマを選んで、それらの関係について論じてみましょう。
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この本の原著は、Jared Diamond,
The
world until yesterday : what can we learn from traditional
societies? New York: Viking, 2012. です。
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Copyleft, CC, Mitzub'ixi Quq Chi'j, 1996-2099