——それが科学的リサーチ（研究）であれ、本を書くためのリサーチ（取材）であれ、優れたリサーチとはすべて執着のひとつの形態である（ローチ 2008:13，訳文は変えた）

私がみなさんに体験してほしいアプローチは、学者や研究者らしい研究ではなく、なんでも見てやろうというジャーナリズムの覗き見精神です。

そこでそのお手本とするのが、米国の人気科学ジャーナリストのメアリー・ローチ（Mary Roach, 1959- ） さんです。

ウィキペディアの彼女の項目（英語Mary Roach, 1959- ）には、短いですがとてもたのしい彼女のキャリアや、彼女のジャーナリストとしての方法論や書記法（writing style）などが簡潔まとめられています。2009年にはTWDにもデビューしています。

Ten things you didn't know about orgasm with Japanese subtitle, by TED

• 著者、出版年、タイトル、出版社、テーマの順
  
• Roarch, M., 2003, Stiff: The Curious Lives of Human Cadavers, W. W. Norton & Company, Cadavers
  
• Roarch, M., 2005, Spook: Science Tackles the Afterlife, W. W. Norton & Company     Afterlife
  
• Roarch, M., 2008, Bonk: The Curious Coupling of Science and Sex, W. W. Norton & Company, Human sexuality, Sexology
  
• Roarch, M., 2010, Packing for Mars: The Curious Science of Life in the Void, W. W. Norton & Company, Interplanetary spaceflight, Life support system
  
• Roarch, M., 2010, The Best American Science and Nature Writing 2011 (editor), Mariner Books (アンソロジーの編者？)
  
• Roarch, M., 2013, Gulp: Adventures on the Alimentary Canal, W. W. Norton & Company, Human gastrointestinal tract
  
• Roarch, M., 2013, My Planet: Finding Humor in the Oddest Places, Penguin Publishing.
  
• Roarch, M., 2016, Grunt: The Curious Science of Humans at War, W. W. Norton & Company.
  

2003年〜2016年の現在まで、８冊の本を出版されていますが、日本語では次の少なくとも４冊が翻訳されています。たぶん、今後とも最新作 より訳され ていくと思われます。

• メアリー・ローチ『死体はみんな生きている』 殿村直子訳 日本放送出版協会 2005
• メアリー・ローチ『霊魂だけが知っている』 殿村直子訳 日本放送出版協会 2006
  
• メアリー・ローチ『セックスと科学のイケない関係』 池田真紀子訳 日本放送出版協会 2008
• メアリー・ローチ『わたしを宇宙に連れてって : 無重力生活への挑戦』池田真紀子訳、日本放送出版協会 2011
• メアリー・ローチ『兵士を救え! : [○珍]軍事研究』村井理子訳、2017（→メアリー・ローチ『ぶうぶう：戦争に赴く人間の奇妙な科学』ノート）

この授業は、彼女のアプローチをまねて、君もキャンパスのな かで「優秀な科学ジャーナリスト」になることが課題です！

リンク（授業関連）

• 体験型ジャーナリズム入門（訪問術Ｂ） 2018
  

リンク

• Mary Roarch オフィシャル・サイト［冒頭のゴキブリ＝ローチ［roarch］の動画が秀逸！］
• ジョナサン・モレノ『操作される脳』ファンサイト
• 訪問術Ｂ（体験型ジャーナリズム入門）
• メアリー・ローチ『ぶうぶう：戦争に赴く人間の奇妙な科学』ノート
  

文献

• 現在、整備中