メアリー・ローチ『ぶうぶう:戦争に赴く人間の奇妙な科学』ノート
Research Notes On Roach, M.,
Grunt: The Curious Science of Humans at War, 2016
このページは、Roach, M., 2016, Grunt: The Curious Science of Humans at War, W. W. Norton & Companyの翻訳、メアリー・ローチ『兵士を救え! : [○珍]軍事研究』村井理子訳、2017年の読書ノートとその研究についてである。
まずは章立て
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# 0. イントロ
鶏(ニワトリ)の学名:Gallus gallus domesticus からニワトリ砲
映画「ゼロ・ダーク・サーティ」のような物語ではない。
# 1.第二の皮膚
戦闘着のテスト:ロラン・バルト『モードの体系』を参照(→「バルトとマクルーハン」)
# 2.ブーム・ボックス
装甲のテストに使う死体
# 3.耳の戦い
聴覚の保護が戦闘員の生存率の向上に寄与する
# 4.ベルトの下の世界
下半身の損傷受けることと、その後の戦傷ケア(尿道や陰茎再建術ほか)
# 5.ヘンな話かもしれないが
ペニスの再生について。あるいはペニス移植。
# 6.炎の大虐殺(※私の専門に関連するテーマなので興味深い→「心的外傷後ストレス障害」)
「ストレスの予防接種」(129)——VRトレーニング?あるいは傷病兵トレーニングに利用されるさまざまな動物たち
衛生兵に対する実務的なトレーニング方法と実践に関する方策。
闘争・逃走反応〈対〉驚愕反応
「「帰還兵の多くがPTSDと診断されるということは、我々の仕事が十分でないということである」とリカルド・ラブ大佐は彼の論文内で叱責した」(149)
# 7.汗をかく銃弾
レンジャー学校における体温管理
「クックボックス」(161)に入り、直腸の中にセンサーを入れて実体験するローチ
# 8.漏らすSEALs
下痢との闘い(私は元・青年海外協力隊員で、中米で下痢対策の公衆衛生プログラムに参加していた)→「下痢性疾患と社会」
# 9.ウジ虫の逆説
医療用ウジ虫の有効性、あるいはハエの象徴的/細菌学的なマイナスイメージとの相克
# 10.殺しはしないがやたらとくさい
ものすごく臭いS液を使った爆弾
匂い経験の文化差
# 11.古い仲間
鮫の忌避剤は見つからなかったが、人間の使用済み生理用タンポンはホッキョクグマを魅了するらしい
# 12.沈む
潜水艦(あるいは他)の沈没の話
# 13.海の底で目を覚ます
潜水艦の中での睡眠(安眠)について
# 14.死人からのフィードバック
兵士の死体の集積場
■メアリー・ローチの読み方(→対位法的読解の応用)
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