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犬をけしかけて狩猟すること

 Canisology Manifest in Tokyo University, March 6, 2016

池田光穂

「ジョルジュ・ドゥコーヌの言によれば、人間が犬を 選んだのではなく、犬が人間を選んだそうだ。そうかもしれない」——ジャン＝ポール・クレベール

ローマ人は犬を番犬につかっていた。ポンペイのモザ イクにはcave canem （犬に御注意）とすでに書き込まれていた。実際に、剣闘士と戦わせ、野生の犬の性質をなるべく保存しようとした（Lewwinsohn, Les animaux, p.123, 1953）。

犬の本来の役割は、羊の番ではなく、羊を狼から守る 役割を担い、また、そのように訓練されていた——命令によりどんなものにも危害を加えよ（＝ケルベロス的性格）という訓練は警察犬の飼育の伝統の中に受け 継がれている。

"Dicembre", caccia del cinghiale selvatico con i cani e sullo sfondo i torrioni del Castello di Vincennes. Miniatura dei tre Fratelli Limbourg, gli olandesi Herman, Paul e Jean, e del pittore Barthélemy d'Eyck che alla corte di Giovanni di Valois il Magnifico nel Ducato di Berry nel 1416 circa hanno miniato lo splendido "Très Riches Heures du Duc de Berry". Museo Condé, Chantilly, Francia
https://goo.gl/0rXID5

Pompeii's 'Cave Canem' mosaic restored, News network Archaeology July, 21, 2015 - https://goo.gl/zdhjQ2

クレベール『動物シンボル事典』大修館書店， P.25, 1989年

リンク

• Jean-Paul Clébert（英語版ウイキ、だがしかしフランス版のそれにも1971年刊の「動物シンボル事典」の出版記載がない）
• 人間と動物：ツイッター編
  

文献

• 動物シンボル事典 / ジャン=ポール・クレベール著 ; 竹内信夫 [ほか] 訳，東京 : 大修館書店 , 1989／ Dictionnaire du symbolisme animal. Bestiaire fabuleux. Cartonné – 1971, Jean Paul Clebert.
  

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