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愛情の起源に関する宮地伝三郎の仮説

On Mammalian Origin of love emotion of Dr. Denzaburo Miyaji

池田光穂

多くのほ乳類のペニスには骨がある。 進化論的に「下等」な霊長類のペニスには小さな棘(トゲ)があり膣に挿入した後抜けないようになっている。 原猿類のペニスの構造(W.C.Osman. Hill) ヒルは原猿類のトゲを摩擦装置と考えるが、宮地は性交を成功させるためと解釈する。 高等霊長類のペニスの表面はすべすべ。 原猿類から真猿類、霊長類へと性交の様式には「攻撃的要素」が少なくなる。 宮地は進化論的にみて、これらの現象を性交が成功し、確実に射精するために「愛情」が発生したのではないかと提案。

垂水源之介氏(私信)のコメント:古典的な動物学の 基礎に立つ矛盾の少ない説明。しかし、ペニスの形態+性行動の様式=機能を説明する点で、典型的な目的論(teleology)的な説明ではないか?例え ば、アリストテレスの説明では「蛇の舌が二股になっているのは、蛇がグルメだからで ある」となるが、今日の学説で蛇がグルメであることを証明した生物学者だれもいない。そもそも「グルメ」とはなにかという説明が欠けているからである。

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