水平分業とは、技術開発、原料調達、部品生産、部品調達、組み立て工程、品質管理、販売供給、販売促進、アフターサービス、事故苦情処理など の、別々の企業（分社を含む）がそれぞれの得意分野でお互いに協力しあうビジネスモデル。それに対して垂直統合は、それらの複雑な分野を単一の企業体がお こなう場合をいう。

水平分業は、不良採算部門の転換やシェアの交換などで、得意分野に特化できる強みがあり、過剰投資を避けるという利点がある。他方で、その製品 やサービスのシェアの拡大をめざすためには、得意分野に偏り、経営環境の急激な変化に対応しにくいという面がある。

他方、垂直統合では、全行程におけるコスト管理を徹底化でき、さまざまなノウハウや秘密を保持できるために、市場で大きなニッチを占めている産 業分野には、有利になる。しかしながら、ジェネラリストで、生産できる製品やサービスでは、小さなニッチや、新規の領域・新製品の開発には、それぞれの事 業部がシステムの改変を要求され、かつ効率化・コストダウンで自助努力しているために、要求が通りにくく、プロジェクトが機動的にならないという欠点があ る。

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