死者に代わって歴史を書く(ミシュレ)
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51■死者に代わって歴史を書く(ミシュレ)の新大陸展開版は?
・「こうして「第二世代」の国民主義者は、南北アメ リカでもまた他のところでも、しだいに死者に「代わって」話すことを学んでいった。死者と言語的繋がり をつけることは不可能であるか、望ましくないことである。しかし、〔そうした死者に代わって話す〕この逆立ちした腹話術によって、とくに〔メキシコ〕以南 のアメリカでは、自覚的な現地主義に途が開かれることになった。その〔北〕端、メキシコでは、メキシコ人が、コロンブスの時代以前の「インド人」文明をそ の言語もわからないのにスペイン語で「代弁した。」こういう種類の墓あばきがいかに革命的なことであったか、それを見るにはこれを第II章で引用したフェ ルミン・デ・バルガスの言い方と対照させればよい。フェルミンはなお軽やかに、生きたインディオを「絶滅させる」ことを考えた。〔それから二世代〕かれの 政治的孫たちは、おそらくそのときまでにかくもしばしばインディオを絶滅させたかったであろう、かれらを「記憶」し「代弁する」という考え/にとり憑かれ ていた」(アンダーソン 1997:325-326)。
・死者に代わって歴史を書く歴史家――ミシュレ――の登場(アンダーソン 1997:323-325)。
※死者を想起するために、先住民を無きものにして、それを懐かしむ――帝国主義的ノスタルジー
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