はじめによんでね

Mitsuho Ikeda



池田蛙  医療人類学蛙  電脳蛙


右:『読売新聞』1925年(大正14年)3月23日(岡山市磨屋町南詰,肛門藥商會)

「「のんで癒る痔の薬」と銘打つて手廣く販路をひろ げてゐる肛門藥商會(岡山市磨屋町四二)は登録商標に「顔は人間で身體は牛」の図に「如件」の二字を入れてゐることに依つて世に知られてゐる。
このマークの由來を探求してみると秦の始皇帝の時代にこの圖の如き奇形児の生まれたことがあつたが一週間あまりで死んでしまつたと傳へられてゐる。「件 [くだん]」は卽ち牛の子でであり、證書に認める「依而如件[よつてくだんのごとし]」の意味は「言ふた事を違へぬ」と解釋されてゐるところから同商會で は「効能書に嘘は言はぬ」といふ意味からこれをマークに選んだのだといふ。現在全國各地に特約店三百餘を有し、盛大に営業を續けてゐる。」出典: http://tokyopasserby.blogspot.jp/2013/06/blog-post_16.html(2016年6月13日確認)