お子さまのぺーじ
お子さまのぺーじ(おとなへの解説)
あるいは
社会科学者の“社会的”責任
社会科学者は、あすの社会のあり方について、彼/彼女の知識と想像力を駆使して、知ったかぶりで偉そうに議論する。
だが、それらの発話は同世代の同僚のみに向けられており、あすの社会を担う連中(=子どもたち=彼/彼女らも未来の同僚だ!)に向けられた言葉では語られてはいない。
お子さまのページは、我々の未来をともに歩むための子どもとの連帯の表明である。だから子どもを教化するという態度は慎まねばならない。
こどもページを発信する意義はもう一つある。
どのような社会科学者も、何か新しいアイディアを思いつき、それを論文の形でまとめようとするとき、その最初の思考は、我々をして子どもとして身を曝(さらす)ことをとおしてはじめなければならないし、また子どもの始点に帰りつつ、それらの論証を一歩一歩着実なものにしなければならない。
だから、子どもというのは、実は社会科学者になろうとする我々のことなのだ。
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