民族音楽学とは、いま、どんな学問か?
What is Ethnomusicology
(EM) now?
ド
イツおよびアメリカにおける流派の系統図(ボアレスとナティエ 1980:64)
音楽人類学あるいは民族音楽学(EM)は、最近まで「エキゾチック」「原始的・未開的」「異質」とみなされてきた伝統的な社会や文化の音楽表現を研究する学問であった。しかし、今はそうではない!!!(そんなことを言う人がいれば、その人は「愚か」である)
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世紀末、相互に関連する4つの現象(グローバリゼーション、古い社会単位の崩壊、ローカルなジャンルのハイブリッド化、ワールドミュージックの出現)に
よって、もはや現代とは似ても似つかない世界のために100年以上前に構想されたこの学問の役割と方向性が問われている(EMという用語はヤープ・クンス
ト(Jaap Kunst,
1891-1960)により1950年代に造られた)。この時点で、われわれのEMの科学的管理の棚卸しを行い、利用可能なモデルの理論、イデオロギー的
前提、観点を批判的に検討することが不可欠になった。
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秋山龍英編訳『民族音楽学リーディングス』音楽之友社、1980年のうち解説「民族音楽学とはどんな学問か:解説にかえて」(Pp.222-363)につ
いての考察をおこなう
章立て 1. 比較音楽学から民族音楽学へ 2. 比較音楽学の成立からその展開 3. 音楽学と民族音楽学 4. 音楽の起源 5. アジアの音楽 6. 音楽理論派のアプローチ 7. 人類学派のアプローチ 8. 民族音楽学と民俗音楽学 |
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シャルル・ボアレスとジャン=ジャック・ナティエ「民族音楽学に関する批判的小史」(Pp.62-90)についての解説と考察をおこなう
0. はじめに(タイトルなし) 1. 前史 2. 推移 3. ベルリン学派 4. ベルリン学派の後継者 5. 様式論的記述 6. 音楽文化的地域研究 7. 東ヨーロッパにおける民族音楽学 8. 西ヨーロッパ 9. 音楽の人類学 10. 人類学的アプローチ/言語学的アプローチ |
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リ ンク
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