オクタビオ・パス年譜
Octavio
Paz, 1914-1998
1914 オクタビオ・パスは、メキシコシティで生まれる。先住民出自と いわれる父はメキシコ革命の闘士。母の出身はアンダルシア地方と言われる。
1931 詩の同人誌に加わる
1933 処女詩集『野生の月』 Luna silvestre
1937 反ファシズム文筆家会議のため初めて渡西 (23歳)。共和派の支援、1938年に帰国。
1938 同人誌"Taller"主宰
1940 8月20日レフ・トロツキー、午後5時
頃、秘書の恋人になりすましたスペイン人ラモン・メルカデルによってピッケルで後頭部を打ち砕かれる。翌日死去。
1943 同人誌"Hijo Prodigo"主宰:ランボー「地獄の季節」やロートレアモンの詩のスペイン語翻訳。
1944 渡米。エリオット、パウンド、W・スティ ブンス、カミングスの詩と出会う。
1946 パリ。バンジャマン・ペレを介してブルト
ンと親交。
1951 『鷲 か太陽か?』"¿Águila o sol?"(シュールレアリズムの影響大)
1951 アジアへ旅行。ニューデリーに数か月滞 在。
1952 渡日。1958年の詩集『暴力の季節 (La estacion violenta)』所収の「出口はないのか?」は東京で作詩。
1953 メキシコに帰郷
1954 小論「シュールレアリスム」
1956 『弓と竪琴』"El arco y la lira"
1957 『太陽の石( Piedra del Sol)』
1957 『奥の細道』のスペイン語訳(林屋永吉
[1919-2016]の協力による)
1960 『孤独の迷路』"El laberinto de la soledad"
1962 インド大使(〜1968年)『東斜面(
Ladra este)』
1963 『火蜥蜴(サラマンドラ)』
Salamandra。この詩集は、ペレとブルトンに捧げる。
1967 『クロード・レヴィ=ストロース』 "Claude Levi-Strauss"
1968 『マルセル・デュシャン論』 "Marcel Duchamp ou le chateau de la puretée"
1968 トラテロルコの夜の弾圧・虐殺事件に抗議 して、インド大使を辞任。その後、パリ、ケンブリッジ、テキサス、ピッツバーク大学等。
1971 帰墨。その後、オクラホマ大学。1971
-1972ハーバード大学詩論の客員教授(講義内容は『泥の子供たち』に)。
1974 『大いなる文法学者の猿』"El mono gramático"
1974 『泥の子供たち』"Los hijos
del limo"
1977 Marcel Duchamp : l'apparence mise à nu -- / Octavio Paz ; traduit de l'espagnol par Monique Fong, Gallimard , 1977 . - (NRF essais)
1983 『くもり空』"Tiempo nublado"
1985 Apariencia desnuda
: la obra de Marcel Duchamp / Octavio Paz, Ediciones Era , 1985.
1989 『ソル・フアナ=イネス・デ・ラ・クルス
の生涯 : 信仰の罠』
1990 ノーベル文学賞:『大いなる日々の小さな 年代記』 "Pequeña crónica de grandes días"
La otra voz : poesía y fin de siglo / Octavio Paz Seix Barral , 1990 . - (Biblioteca breve) [pdf]with password
1993 『エロスの彼方の世界 サド侯爵』"Un más allá erótico"
1993 『二重の炎 愛とエロティシズム』"La llama doble"
1995 『インドの薄明』"Vislumbres de la India"
1998 4月19日老衰により死亡