Artificial life
些か脱力系の日本語ウィキの解説を、まず最初に解説しよう。
「(1)人工生命(じんこうせいめい)は、人間 によって設計、作製された生命。(2)生化学やコンピュータ上のモデルやロボットを使って、生命をシミュレーションすることで、生命に関するシステム(生 命プロセスと進化)を研究する分野である。「人工生命」は1986年にアメリカの理論的生物学者、クリストファー・ラングトンによって命名された。人工生 命は生物学的現象を「再現」しようと試みる点で生物学を補うものである。また、人工生命(Artificial Life)を ALife と呼ぶことがある。手段によってそれぞれ、「ソフトALife」(コンピュータ上のソフトウェア)、「ハードALife」(ロボット)、「ウェット ALife」(生化学)と呼ばれる」日本語ウィキ。※番号は池田が振った)
この解説がウンコな理由は、人工生命は本当は第二の研究領域のことをさすのに、最初の定義で、その実体があるかのような幻惑を与えているからで ある。これ は、人型ロボットをロボットと思い込む日本の科学者が、技術者たちの言葉の正しい意味での「人間に奉仕する機械」としてのロボットをきちんと使っているこ とを無視して、非専門家にロボットの誤ったイメージを与えているからである。人間と機械、人間と動物をきちんと峻別してきた欧米人——アニメを愛さないア ルカイック=古典人になったが——が、AIが人間を凌駕するシンギュラリティを「思想」や「理論上の仮想のポイント」として理解できないのと同じ理由であ る。英語のウィキをみてみよう。上掲の(2)の意味でしか使っていないことがよくわかる。
"Artificial life (often abbreviated ALife or A-Life) is a field of study wherein researchers examine systems related to natural life, its processes, and its evolution, through the use of simulations with computer models, robotics, and biochemistry." -(Artificial life)
この理由は何か?修辞学に明るい日本の君たちには明確なはずだ。人工生命はとは、撞着語法であるからだ。すなわち、西欧の古典的な思想では人工 =生命という のは形容矛盾で、それは、生命とは異なるオートマータ(オートマトン)として理解されてきた。もちろんサイバネティクスの隆盛をみるまでもなく、生命工学 の著しい進歩は、生命現象を機械としてみることから大革命を迎えたことは記憶に新しい。
この用語は、1986年にクリストファー・ラングトンによって創案された。
" The discipline was named by Christopher Langton, an American theoretical biologist, in 1986.There are three main kinds of alife, named for their approaches: soft,from software; hard, from hardware; and wet, from biochemistry. Artificial life researchers study traditional biology by trying to recreate aspects of biological phenomena."-(Artificial life)
The MIT Encyclopedia of the Cognitive Sciences, The MIT Press, p.37. ISBN 978-0-262-73144-7
これは、生命をエンジニアリングするという、オープン・ウェットウェア(Open WetWare)という思想 =実践運動とは、関係しながらも、微妙に異なる。
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