はじめによんでね!

01:ブレンディッド・ ラーニング:理解(第1,2章)

On Blended : using disruptive innovation to improve schools

池田光穂

1.1.オンライン学習の急速な普及 ・オンライン学習が進化したのは、対面 型の教室で、対面の授業をして、オンライン化の受講形態を促進させたこと(45)
・10%しか、オンラインスクールの恩恵にあずかっている児童・生徒しかいない
1. 2.ブレンディッド・ラーニングの見分け方 1)一部はオンライン学習
2)一部は従来の対面型
3)たんに組み合わされた学習
※著者たちは、全部、ブレンディッドラーニングではないと言う。BLの特徴は、1)ローテーション、2)フレックス、3)アラカルト、あるいは、4)通信 制教育の、いずれかの要素がないと、ブレンディド(BL)らしくないという(p.51)。

1. 3.ブレンディッド・ラーニングのモデル分類 1)ローテーションモデル:オンライン学習→少人数学習→対面教育での問題演習、な ど、異なったタイプの教育を回転(ローテート)させること。
2)ステーション・ローテーション:学習場所を回転(ローテート)させること。
3)ラボローテーション:生徒が、オンライン教育をうけるときに、コンピュータ室にでかけること。
4)反転授業(フリップされた教室):自宅でオンライン授業ビデオをみて、教室では教師の助けを借りながら宿題を解く。p.54-56.
5)個別ローテーション:自分の方法を選んで、自分が受ける/おこなう教育を回転(ローテート)させること。
6)フレックスモデル:反転学習やオンライン教育以前から、いろいろな場で、オンライン教育をうけることを意味する。日本では、対面教育を受ける生徒がい る一方で、オンラインでも中継をおこない、対面とオンラインの同時開催をフレックスと呼ぶことがおおい。フレックスは、柔軟な教区のことなので、対面の場 所も教室だけに限られずに、また、オンラインの場所も、どこで受けてもよい。この最後のものが、真のフレックスらしいと池田は考えている。
7)アラカルト・モデル:アラカルトとは、生徒が高校に通いながら、オンラインで、例えば大学の授業を受けることである。「教育Xイノベーション」のなか にある、登場人物マリアがアラビア語の授業を受けたり、ロブが日本人から化学の補修授業を受けることも、アラカルト型の授業だということができる。 p.61-
8)通信制教育(enriched veritual):充実した仮想授業の意味がある。通信制教育には、かならず対面の授業——日本の通信制の教育だとスクリーニングと呼ばれるものがそれ に相当する——があり、それ以外では、いつでも、どこでも自由にオンライン型の授業を受けれるものである。多くの通信制教育は、生徒や学生が継続的に学習 をつづけることができるように、担任がつき、きめ細かな学習管理が要求される。

1. 4.ブレンディッド・ラーニングのモデルを組み合わせる ■練習問題 pp.65-66
□自分が中学生だとすると、テクノロジーに囲まれた教育がいいのか?ブレンディッド教育がいいと思うか?それぞれのメリット・デメリットをあげよ。
□対面指導をもっとも有効にする方法はなにか?——反転学習の創案者によると教師が生徒に話すのではなく、直接指導やPjBLが有効だという。この定義に もとづいて、5段階評価をつけてみよ。
□フレックスの長所・短所は何か?フレックスのうまくいく環境を考えよ。失敗するとき、どのような要因がフレックスを機能不全にするのか?
□明日から、外国語教育をブレンディッド教育にするという指示が出た時に、どのタイプのモデル(上掲の4つ)がいいのか?考えよ。
2.1.ハイブリッド理論
2. 2.ハイブリッド理論と自動車業界
2. 3.破壊的イノベーションへの引き延ばし
2. 4.ブレンディッド・ラーニングは破壊的イノベーションか?
2. 5.ハイブリッド型ブレンディッド・ラーニング
2. 6.破壊的イノベーション型ブレンディッド・ラーニング
2. 7.初等中等教育の変革を予測する
2. 8.学校の未来 ■練習問題 pp.90
□学校は存続するが高校の教室は存在しないという意見に賛成か?その理由は
□学校がオンライン学習をつかって可能になる「より深い学び」「安全ケア」「包括的社会サービス」「学童保育」の中で、あなたのコミュニティのなかで一番 大切なものはどれか、優先順位をつけよ。また、その理由を示してください。
□上記の4つの以外に、学校が導入すべき必須のサービスはなにか?それが重要なのはなぜか?

Copyleft, CC, Mitzub'ixi Quq Chi'j, 1997-2099

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