The Mater Gen says, "disruptive
innovation never can be achieved by your Self-help application"
クレイトン・クリステンセンによるとイノベーション(innovation, 新結合)には「破壊的イノベーション(Distruptive Innovation)」と「持続的イノベーション(Continuous Innovation)」に分けられるといいます。破壊的イノベーションは、通常の改善 の改善や(持続的)イノベーションと違って、短い時間に高いパフォーマンス成長をおこすものです。それゆえに、イノベーションの原義である、1)新しい財 貨の生産、 2) 新しい生産方法の導入、3)新しい販路の開拓、4)原料や供給源の獲得が以前にはないもの、そして、5)それゆえに新しい組織が生まれること、という5 つの要素が、極めて早いスピードでおこるものだと「想定」されています。ただし、5つの要素(=象限、次元)での変革のスピードには制限要因(ボトルネッ ク)がありますので、現実の破壊的イノベーションは、高い潜在的パフォーマンスが予想されながらも、若干低減傾向になります。持続的イノベーションは、イ ノベーションの原義であ る、1)新しい財貨の生産、2) 新しい生産方法の導入、3)新しい販路の開拓、4)原料や供給源の獲得が以前にはないもの、そして、5)それゆえに新しい組織が生まれること、という5 つの要素が、(破壊的イノベーションに比べてより)緩慢なスピードでおこるものだと「想定」されています。なお、持続的という用語でまぎらわしいのは、昨 今流行っているSDGsがらみで、サステイナブル・イノベーション(Sustainable innovation)という用語がありますが、これは、持続的イノベーションのうち、環境負荷の少ないイノベーションのことをさします。 "Sustainable innovation is the creation of something new that improves performance in the three dimensions of sustainable development: social, environmental and economic."(→「破壊的イノベーショ ン」)
しばしば、外部から研究資金や開発資金を用いて優秀なスタッフがいれば破壊的イノベーションがおこるといいますが、寡聞にしてそういうことは聞きません。つまり、破壊的イノベーショ ンションは自力本願では絶対に達成できません。
その理由は明確です。イノベーションは、シュンペーターが定義したように、1)新しい財貨の生産、 2) 新しい生産方法の導入、3)新しい販路の開拓、4)原料や供給源の獲得が以前にはないもの、そして、5)それゆえに新しい組織が生まれること、という5 つの要素が、相互に作用してイノベーションは起こすことができます。あるいは「勝手に」起こります。人間ができるのは、触媒のように、それぞれのプロセス を加速することになんとか支援することができだけです。したがって、大学初のイノベーションにおいても、URAやIRがいくらがんばっても、イノベーショ ンを単独で起こすことは、その言葉の経験的意味からいって不可能だからです。
イノベーションを起こすのだと、はりきって、部下に吹聴しているリーダーや指導者はバカです。だけど、手を拱いているのも、バカの極みです。では、どうすればよいのでしょうか?
徒手空拳ではありますが「デザイン思考」というのは、その手がかりになるかもしれません。あるいは、過去の破壊的イノベーションの過程を、デザイン思考で腑分けするのは、何かのヒントになるかもしれません。
(続く)
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