国境なき人類の進化史における琉球人の厄介な政治的地位
Embarrasing political
situation of the Ryukyu in history of human revolution without national
border
研究史
◎琉球人(沖縄人)の系譜仮説の嚆矢
阿摩彌姑と志仁礼久の二神の琉球始祖神話
Basil Hall Chamberlain,
1895. Essay in aid of a grammar and dictionary of the Luchuan language.
Yokohama : Kelly &
Walsh.(チェンバレンは、琉球は言語的にも人種的にも「日本人」だと主張。チェンバレンは、琉球語のほうが日本の古語を多く含むという)
鳥居龍蔵「沖繩諸島に住せし居先住人民に就て」『東京人類学会雑誌』第20巻227号、東京人類学会、1905.においても、鳥居はチェンバレンの主張を継承。琉球人は九州より渡来した「日本人」と主張。
琉球人でも、向象賢(鳥居は「向」を白と誤記)は、琉球人は日本より渡来すると主張(→伊波普猷「琉球史の趨勢」1907)
◎琉球諸語
「琉球列島では日本語が話されているが、琉球語と日本語は相互に理解できるものではない。これらの言語の話者が何人残っているかは不明だが、標準日本語や沖
縄日本語のような方言の使用への言語シフトによって、これらの言語は絶滅の危機に瀕している。ユネスコは、4つの言語を「確実に絶滅の危機に瀕してい
る」、他の2つの言語を「深刻な絶滅の危機に瀕している」と分類している」(琉球諸語)
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◎土肥直美先生
「昭和20(1945)年生、熊本県出身。九州大学
理学部生物学科卒業。専門は形質人類学で、平成4年から同22年まで琉球大学医学部解剖学第一講座准教授。平成22年から始まった沖縄県立埋蔵文化財セン
ターによる、石垣島の白保竿根田原(しらほさおねたばる)洞穴遺跡の調査に参加し、旧石器時代人骨の発掘と分析に携わっている。共著に「沖縄人はどこから
来たか」がある」沖縄「骨」語り(琉球新報社)より
ひとびと(敬称略)
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