はじめによんでください

リテラシー

On Literacy

池田光穂

リテラシーは識字という意味である。文字 が読め、書くことができる能力のことである。ここから「XXXリテラシー」(XXXに「情報」を入れる とすると)、XXXが使える、あるいはXXXのことがわかっていると意味になる。この言葉の語源は、ラテン語の literatus(リテラートゥス)であり、文字を知っていること、すなわち知識のある者という意味でつかわれるようになる。

人々には、知っていないとダメという強迫 的なリテラシー要求から、XXXへのリテラシーは人間の基本的権利であるので「ぜひ知っておこう」とい う善意の啓蒙精神までさまざまである(下記の"Media and Information Literacy"を参照のこと)。

そこから派生して以下のような「XXXを 知る者/理解できている者/使える者」という意味で「XXXリテラシー」という用語が使えるようにな る;メディア・リテラシー(Media literacy)、ネット・リテラシー(Net Literacy)、デジタ ル・リテラシー(Digital literacy)、コンピューター・リテラシー(Computer literacy)、情報リテラシー(Information literacy)、視覚リテラシー(Visual literacy)、 ヘルス・リテラシー(Health literacy)、金融リテラシー(英語版)(Financial literacy)、科学リテラシー(Scientific literacy)、統計リテラシー(Statistical literacy)、人種リテラシー(Racial literacy)、 文化リテラシー(Cultural literacy)、環境リテラシー(cf. Environmental Literacy Plan).....などが造語されている——リテラシーというのはこのように連辞符化して今後とも増殖していく可能性があ る。

Media and Information Literacy: Reinforcing Human Rights, Countering Radicalization and Extremism

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