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ICTに依存しないイノベーション・キャンパスの実現、それはズバリ「ひとづくり」である!!!

Realizing an innovation campus that does not depend on information & communication technology is all about "human development."

大学のキャンパスを変えるための12の哲学

はじめに言葉 (conclusion)ありき。「空気と空間づくり」から考えるイノベーションキャンパスの実現のための提案を「ダイキン」さんに私たちはした。それは まず次の3つのステップ(段階)を辿った。(1)当初はダイキンの冠授業やフィランソロフィ誘発を啓蒙するつもりだった。だが、その必要性を感じていただ けなかった!!その理由はこうである。すでに「ダイキン」さんはそれを実行されておられるからだ。加えて企業の中にもキャンパスすらもっておられる。 (2)次に「空気」が読めるための大学院共通教育科目を提案した。だが「お行儀よすぎる。何がやりたいの?」と指摘される。カリキュラムや大学院リベラル アーツ調査は、国立大学2カ所、私立大学2カ所等を訪問して関係者にインタビューをしている。また以前より大学院生に対する「高度汎用力教育」についての 組織研究をおこなっており、これまでの研究調査資料をあわせて利活用した。(3)そこで原点にかえり「大阪大学をぶっこわしたい(ヒント)」と本音を吐露 したところ関係者に「やれ!」と背中を押される。

「大阪大学」をぶっ壊すという意味は「大阪大学を創造的に改革する」ということで、物理的に破壊することではない。創造的に改革するためのヒントは、すで に「旧態依然とした大学運営のシステム(=アンシャン・レジーム)安住している大学管理者や経営者の耳に吹聴しても、馬の耳に念仏であろう。つまり「骨太 のまともな社会人は「空気」など読まない!」ということになる。そこでこう考えた。「あたかも今年大阪大学に入学した新入生に、大学というシステムに押し つぶされず、大学というシステムを十分に利活用しながら、最終的にそこ=大学を踏み台にして、大きく社会に飛翔する」これこそが、大学の最大最高の消費者 (コンシューマー)にとっての福音でありまた〈サバイバルマニュアル〉である。ある団体の依頼により大阪大学に入学した新入生へのYouTubeで動画 「はんだい Survival 術」を作成した。

そこで得られた結論は、大学のキャンパスを「情報エンジニアのための玩具や気ままな失敗がゆるされる遊び場」にしてはならない、ということだった。これま での研究・調査ならびに考察から得られた「本研究課題」に対する結論であり「ダイキン」と「大阪大学」にする推奨・勧告原則は以下の3つのポイントであ る。(1)空気が詰まる大阪大学の研究・教育・産学共創をデザイン思考により積極的に改善改造する計画を立案すること。(2)空気ソリューション技術から 快適性のみなら破壊的イノベーションをうみだすダイキンと大阪大学のイメージを刷新すること。(3)コロナ禍がもたらしたブレンディド教育化が「人間環境 空気を変える」スマートキャンパスを、大阪大学はデザインすること。そしてダイキンはそれを支援すること、これである。

そうこうしているうちに、2021年4月2日DI-CHILD事務局K先生より連絡をいただいた。その内容は「来年度の研究活動に関しまして、現在、ダイ キン工業様との共同研究の枠組みとなっておりますが(ダイキン工業側代表者がS様)、先生への委託研究という枠組みに変更させて頂く方向で調整検討させて 頂いております」という連絡を受ける。つまり、共同研究は本年度をもって終了したという意味らしい。もちろんそれも甘受すべきだと私たちは考える。はじめ があれば終わりがある。短い時間でもきちんと結果を出す。それがプロフェッショナルの大阪大学の教員だからである。

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Maya_Abeja

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