小島聡ら編著『フィールドから考える地域環境[第2版]:持続可能な地域社会をめざして』読解
このページは小島聡ら編『フィールドから考える地域環境[第2版]:持続可能な地域社会をめざして』ミネルヴァ書房、2021年をアナリティカルに(好意的に)批判するものである。
はじめに――第2版に寄せて 第1部 地域環境をとらえる視角 |
キーワード |
|
第1章 グローカルな時代における持続可能な地域社会の創造と政策構想(小島 聡) |
1 「持続可能な地域社会」という言葉 2 持続可能な地域社会と多様性 3 「グローバルに考え,ローカルに行動する」の再考 4 地域社会と公正な責任の共有 5 地域間連帯の展望 |
・持続可能性 ・社会的正義、社会的公正 ・グローカル |
第2章 地域社会におけるアクティビズムの多様な「かたち」(西城戸 誠) |
1 「社会」との接点と「アクティビズム」 2 「市民社会」とアクティビズム 3 地域社会におけるアクティビズムのかたち 4 アクティビズムにかかわる意味を理解する 5 「社会的なるもの」の意義とアクティビズム |
|
第3章 コミュニティのなかの労働組合(長峰登記夫) |
1 労働組合とコミュニティ 2 コミュニティとは何か 3 オーストラリア,アメリカ,その他の国々での経験 4 企業内組合とコミュニティ 5 労働組合とコミュニティ |
|
第4章 近代都市の生活環境と改革運動――19~20世紀のドイツ都市社会(辻 英史) |
1 ドイツにおける近代都市の誕生 2 大都市への賛美 3 都市社会問題の発生と社会改革運動 4 大都市の脅威――反都市主義 5 生活改革運動 6 改革運動の遺産 |
|
第5章 地域と生業の環境史――近世後期の下総台地畑作地域を事例として(根崎光男) |
1 地域環境史研究からとらえた課題 2 地域環境の歴史的分析 3 薪の生産と松くい虫の発生 4 農村復興と領主・村落の対応 5 人間と自然をめぐる歴史の相互作用 |
|
第6章 「文化的景観」の特質と可能性(梶 裕史) |
1 「文化」と「環境」のかけはし――持続可能な暮らしぶりを評価する文化資産 2 生きて変化する文化資産 3 「無形」のものが有形を支える 4 エコツーリズムと文化的景観 5 「五感」尊重の環境教育と文化的景観 |
|
第7章 ぶどうとワインからみた「地域の経済」――山梨県甲州市勝沼町を事例として(湯澤規子) |
1 地域の経済 2 地域資源としてのぶどうとワイン 3 共同醸造組合の経営と地域における意義 4 ローカル・イニシアティブが支える「地域の経済」 |
・地域社会論 ・ローカルビジネス |
第8章 再生可能エネルギー開発と地域社会の受容性(西城戸 誠) |
1 日本における再生可能エネルギーの普及をめぐる課題 2 再生可能エネルギー開発における課題と社会的受容性 3 コミュニティ・パワーの実践と地域社会への派生効果 4 コミュニティ・パワーと地域社会の持続性 |
|
第9章 持続可能な地域経営と産業クラスター――青森県のりんご産業を中心として(金藤正直) |
1 「まち・ひと・しごと創生」の概要 2 「まち・ひと・しごと創生」のための産業クラスター事業の意義 3 青森県りんご産業の現状と戦略的マネジメントの視点 4 りんご産業クラスターの戦略的マネジメントの展開方法 5 持続可能なりんご産業クラスターの実現に向けたマネジメント |
|
第2部 地域環境のフィールドスタディ 第10章 フィールドとともに学び,育つ――フィールド「共育」の可能性(西城戸 誠) |
1 フィールド教育を問う 2 フィールドで学ぶということ 3 フィールド教育の実践と学生の変化 4 フィールド教育と実践のインテグレイトをめざして |
|
第11章 アメニティマップから「都市の環境倫理」を考える(吉永明弘) |
1 環境倫理の「倫理」とは何か 2 環境倫理の「環境」とは何か 3 「都市」への注目と「アメニティマップ」の作成手順 4 アメニティマップから環境倫理へ |
|
第12章 歴史を現在に活かす?――ドイツ・フィールドスタディから考える(辻 英史) |
1 人間環境学部で歴史を学ぶこと 2 初期ドイツ・フィールドスタディ――オールタナティブの提示 3 歴史をいかに現在に活かすか 4 「中断された間奏曲」――今後のドイツ・フィールドスタディ |
|
第13章 文化の継承と未来――「創造都市」金沢の文化行政と市民参加について(竹本研史) |
1 山出市政と金沢のまちづくり 2 金沢市のまちなみ保存と現代生活の両立 3 文化の当事者としての市民 4 未来に文化を継承・発展させていくということ |
|
第14章 都市の自然を教育資源とした地域活動の展開(高田雅之) |
1 都市の自然がもつ教育ポテンシャル 2 都市の自然を対象としたゼミ活動の狙い 3 活動の経過 4 活動の成果 5 都市を見つめる未来への目を育てる |
|
第15章 地震災害を読み解く――地震の起こる場所・歴史・土地条件(杉戸信彦) |
1 自然災害をどのようにとらえるか 2 地震の起きる場所と歴史を読み解く 3 震度と土地条件 4 自然災害と人間社会 |
|
第16章 環境と科学技術のリテラシー獲得へ向けて――文理融合の意味と体験型学習の役割について(渡邊 誠) |
1 文系学生が学ぶ環境問題と政策研究に対して 2 「文理融合」することの意味について 3 人間環境学部フィールドスタディの実施例から 4 千代田区の温暖化対策とCESゼミナール 5 文理融合をめざして |
|
おわりに、索引 |
リンク
文献
その他の情報
Copyleft, CC, Mitzub'ixi Quq Chi'j, 1997-2099