テクノストレス
Phychological Stress by technological innovation, Techno-Stress
・その定義
「心理学者C・ブロードは『テクノストレス』(池・高見訳、新潮社)を1984年に出版した。」「ブロードはテクノストレスを『人間とコン ピュータの微妙な関係が崩れた時に生じる症状』と呼び、それを『テクノ・アンクシャス』(テクノ不安症)と、『テクノ・センタード』(テクノ依存症)に分 けている。」(野田、同書、p.333)。
・コンピュータ・ストレス反応(野田、1987)とは?
「短気、悪夢、コンピュータに対する拒否反応などを[C・ブロードは]テクノ不安と呼んだわけだが、これはさまざまな心身症を呈し、コン ピュータというはっきりしたストレッサー(ストレスの原因)への不適応反応である。そこで私はこれらを『コンピュータ・ストレス反応』(略してコンピュー タ・ストレス)と呼ぶことにしている」(野田、1987、p.333)。
・サイバーフォビア
If
you have a cyberphobia, you're afraid of computers, new technology, or
the Internet. A person who feels irrationally scared to use one's new
smartphone may suffer from cyberphobia.
(自動化恐怖症あるいはコンピュータ恐怖症:田原総一朗訳による)
[Bruce Nussbaum "The World after Oil",Harold Matson Company,1983]
・テクノストレスの精神病理学的問題
テクノストレスの症状
1)コンピュータ・ストレス反応
2)コンピュータリズム
その特徴
1.「没頭と失時間、そこからくる空しさの感覚、あるいは成人としての年齢を透過してしまう奇妙な若さである。」(野田、1987、 p.357)
2.「ルール、論理性、完結を求めるプログラム思考があたりまえとなり、曖昧で相互関係によって成り立つ会話や感情交流に自然さがなくな る。」(同書、p.358)
3.「上述の二つの結果としての感情の平面化、あるいは失感情がある。」(同上)
・テクノストレスと自己投薬行為
コンピュータ・プログラマーに薬物依存としてみられるものに、興奮剤の乱用がある。 その例として:アオーク(日野薬品):カフェイン 200ミリグラムなど:レビC(カイゲン):カフェイン100ミリグラム、イカリソウエキス(発情・強精・強壮剤)10ミリグラム
リンク
文献
その他の情報