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異文化理解の基礎

Foundations of Understanding Culture

池田光穂

異文化理解とは?

異文化理解(いぶんか・りかい;Understanding of other cultures)とは、複数 の「文化」の概念を前提にして、自分のそれ(=文化)とは「異なる文化=異文化」を、理解した り、解釈したりしようとする努力のことをさす。

異文化を理解するためには、自分が対象にしようとしている「異文化」ないしは「文化」が 輪郭をもった集合体である ことを認識することが重要である。そして、異文化ないしは文化を理解する、さまざまな学問があり、自分が、どのような方法論に依拠するのかについて、次に 自覚することが重要である。

他方で、「自分以外の人の 生き方を想像する能力」 がいかにして可能になるのか?という審問も異文化理解の概念を考える上で重要なことになる。

良好な異文化理解にもとづいた、コミュニティを作り上げようという、日本社会でのモデルが「多文化共生社会(Multicultural Symbiotic Societies)」 の提唱である。しかしながら、これは、順風満帆な政策課題ではなく、チャレンジングであるが同時に様々な問題含みの概念でもある。ガヤトリ・スピバックは 言う「多元論とは、中心的権威が 反対意見を受け入れるかのよう に見せかけて実は骨抜きにするために用いる方法論のことである」と(→「多文化共生社会批判」)。

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