人類学的看護
Anthropological Nursing
解説:池田光穂
看護人類学の定義は、別のページで述べましたが、ここで再掲すると看護人類 学の定義とは「人間における〈看護〉の概念やその実相について具体的な諸事例(=民族誌学的事実)を通して検討する学問、あるいは医療制度における看護実 践の現場を文化人類学的に調査研究する分野」のことです(出典)。
私は医療人類学における人類学的医学あるいは人類学的医療[→リンク]というテーマ 構想との類推関係から、人類学的看護という概念を創造=想像してみたい。
人類学者である私が、どのように看護の実践領域に関わるのか、私の弟子への返答から考えてみたい。
【弟子の質問】
看護への研究での介入ですが,どのようなものをお考えなのでしょうか.少し教えてください.
【師匠のこたえ】
思いつくものですが……
(大目標)看護業界に巣くう(A)バイオメディカルモデルとそれに関連する(B)科学主義の打破、
(中目標)看護[学術]業界が規範とする(A)医学のバイオメディカルモデルの継続した歴史的ならびに文化的相対化と、(B)アートとして の看護実践に関する事例の収集(=ナラティブや認知的な気づきや身体論に関するものなど、ナイチンゲールとその衣鉢を継ぐ伝統の再評価)、
(小目標)(A)看護に関する臨床人類学的な調査研究、(B)ヘルスコミュニケーションの独自領域としてのナーシング・コミュニケーション の基礎理論の開拓、
でしょうか?
医療人類学辞典 看護人類学(看護人類学入門) 天職としての看護
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