はじめによんでください
国際保健:復習シート(1)
1.<項目>国際保健入門
教科書:第1章:医療人類学、第6章:医療の動態的過程、第13章:健康の概念
【第1章:医療人類学】
(1)医療人類学の辞書的定義とはなんでしょうか?(p.10)
(2)我々が医療人類学と呼ぶ学問パラダイム(=考え方)は、いつごろ、そして世界のどの地域で生まれたと著者は主張しているでしょうか?(p.11)
(3)医療人類学の大きな分類のなかで古典的ともよべる4つの領域はなんでしょうか?(pp.13-14)
(4)W.H.R.リヴァーズ『医学・呪術・宗教』(1915-16)の講演のうち、「未開医療」研究にとって、著者は3つの重要なことがあったと指摘し
ています。その3つの事柄とはなんでしょうか?(pp.18-22)
(5)医療の民族誌は、いったいどのような方法論にもとづく「近代医療のあり方の記述」なのでしょうか?(p.23)
(6)医療人類学がもつ4つの社会的態度は、著者の主張によるとどのようなものでしょうか?(pp.31-32)
【第6章:医療の動態的過程】
(1)海外援助協力は、まずどのようなタイプの医療からはじまったと、著者は主張していますか?(p.114)
(2)「物資に訴えることに失敗した援助国側が」のちに心理学者や人類学者たちを動員して、行おうとしたプロジェクトの性格はどのようなものだったでしょ
うか?(p.115)
(3)なぜ人間の基本的な生命活動である出産が、近代医療の認識と技術のもとにおかれてゆくようになるのでしょうか?(pp.115-118)
(4)人間の基本的な生命活動である出産が、近代医療の認識と技術のもとにおかれてゆくようになる現象を、著者は「出産や閉経などの女性のライフサイクル
のなかの現象が現代医療の対象となってゆく○○化」と呼んでいます。これに入る言葉を述べてください。(P.118,
p.24)
(5)著者は、近代医療の世界的な流通過程もグローバリゼーションであると主張しています(p.122)。グローバリゼーションとはなんでしょうか?ある
いは、著者は、それをどのように説明していますか?
(6)ジョン・ウィルソンは1950年代のアフリカの社会で住民に見せた教育用映画から、映像を使った教育には、いったい何が欠かせないと考えるように
なったのでしょうか?(p.123)
(7)著者によると、村落保健の保健普及員は「文化のブローカー」であると言っています。文化のブローカーとは、どのような活動(役割や機能)をする人た
ちなのでしょうか?(p.125)
【第13章:健康の概念】
(1)著者によると、中米のメスティソ農民であるドローレスの人たちは、「何の」語彙(ごい)は少ないが、他方でその反対語である「何の」語彙は多いのだ
と主張していますか?
(2)住民は「不可解な健康」を生きていると著者は指摘しますが、いったいなにが、不可解なのでしょうか?(p.261)
(3)健康の概念は、外部からやってくると著者は言います。第5節(pp.262-265)において、分析されているマスメディアの種類はいったいどのよ
うなものでしょうか?
(4)外部からやってくる健康の概念は、「消極的な健康の概念と好対照」であると言います。外部からやってくる健康の概念は、著者の主張によるとどのよう
な健康の概念なのでしょうか?(p.265)
(5)政治体制の異なる2つの国(ホンジュラスとニカラグア)では、不健康と関連づけられ、置きかえられるイメージ――文化記号学ではそれを隠喩(いん
ゆ)と言いますが――が異なると言います。それぞれ、不健康は何に関連づけられているでしょうか?(pp.266-272)
2.<項目>制度的医療
教科書:第4章:制度的医療論、第5章:医療的多元論
【第4章:制度的医療論】
(1)ホンジュラスを含めた中米の健康や医療の指標を、著者はどのような統計的データを用いて表現していますか?(p.82のグラフを参照)
(2)厚生・保健行政は、ホンジュラスではなにをもって「一元的かつ中央集権的に決定されている」のでしょうか?(p.85)
(3)ホンジュラスにおける医療従事者、とくに医師が偏在しているのは、都市でしょうか農村でしょうか? またその偏在の理由についてどのような要因を考
えることができるでしょうか?(p.87)
(4)国家は、国民の福利厚生に貢献すべきだと考える、国家運営のイデオロギーをなんと言いますか?(p.91)
(5)参照システムとはなんのことでしょうか?(p.91)
(6)著者の立場は次のうちどちらのほうでしょうか?:(A)近代医療は普遍的であり地球上のどこにいっても同じである。(B)近代医療は同じ外見をもち
ながら、さまざまな歴史的背景により多様な展開をとげる。
【第5章:医療的多元論】
(1)佐藤純一(1995)による医療の定義はどのようなものでしょうか?(p.93)
(2)フレデリック・ダン(1976)が定義する医療システムとはどのようなものでしょうか?
(3)医療システムズにおける「大伝統」「小伝統」とはなんでしょうか?(p.95)
(4)「ひとつの社会のなかで複数の医療システムが共存しながら、相互に補完したり拮抗したりする」現象を著者はどのような術語を使って説明しています
か?(p.97)
(5)個々の人たちの「行動レベルでの医療システムの使いわけ」について著者はどのような術語を使って説明していますか?(p.97)
(6)J・ハートのいう「逆転したケアの法則」とはいったいどのような現象をいうのでしょうか?(p.98)
(7)著者のいう「近代医療の土着化」とは、どのような現象をいうのでしょうか?(p.99)
(8)プライマリ・ヘルスケアの理念が最初に提唱されたアルマアタ宣言は1978年(p.58)です。では、「ヘルス・プロモーションのためのオタワ憲
章」がWHOによって採択されたのはいつ頃(具体的に何年)でしょうか?(p.100)
(9)保健追求行動あるいは健康追求行動とはどのようなものでしょうか?(p.102)
(10)なぜある歴史的社会的文脈のなかでは、「西洋近代医療の名声が高まる」と、人びとの生活の質が下がるのでしょうか?その要因について考えなさい。
(pp.102-103)
(11)中米では、近代国家制度を整備する時期になぜ国家は「呪術」を禁止したのでしょうか?(p.105)
(12)なぜ伝統的で変わらないものだとされている伝統医療が、刷新するようなことがあるのでしょうか?事例をひとつ以上あげながら簡潔に説明してくださ
い(pp.107-109)
3. <項目>保健施策
教科書:第2章:健康の開発史、第3章:世界医療システム
4. <項目>地域保健
教科書:第7章:村落保健、第8章:民俗疾患概念
5. <項目>食と栄養
教科書:第9章:食 生 活
教科書
池田光穂 『実践の医療人類学』 世界思想社、2001年(ISBN 4-7907-0874-8)
Copyright Mitzub'ixi Quq Chi'j, 2009