はじめによんでください
国際保健:復習シート(2)と(3)
復習シート(2)
3.<項目>保健施策
教科書:第2章:健康の開発史、第3章:世界医療システム
【第2章:健康の開発史】
(1)植民地における熱帯医学研究が促進された理由について著者は3つの見解を挙げています。それらについて指摘しなさい。(p.36)
(2)ロックフェラー財団が20世紀初頭のセイロン島(現スリランカ)で取り組んだ疾患対策はどのような病気に対してだったでしょうか? (Pp.36-37)
(3)米国がラテンアメリカにおいて1940年代にはじめた保健計画の特徴はどのようなものだったでしょうか?(p.41)
(4)第二次大戦後の1948年から1951年にかけてヨーロッパの戦災復興を目的として米国がおこなった国際的な開発計画の名称をなんと 言うでしょうか?(p.42)
(5)開発理論における技術変化論(technological change theory)とはどのようなものでしょうか、説明してください。(pp.45-46)
(6)開発がおこなわれたところでの生態系(エコシステム)の変化やライフスタイルの変化により、新しい流行病が生まれることを本書では何 と言っているでしょうか? またこの病気のいくつかを示してください(p.49)
(7)「開発」と「病気の発生や栄養状態の悪化」がトレードオフとは、どのようなことを言うのでしょうか? 簡潔に説明しなさい。 (pp.50-51)
(8)世銀をはじめとする米国の開発論において重要な発想において、彼らは「貧困」を取り扱うときにどのように考えたのでしょうか? (p.53)
(9) プライマリヘルスケア宣言がおこなわれ、宣言の別名にもなっているカザフスタンの都市の名前はなんというでしょうか?(p.53)
(10)著者は、プライマリヘルスケアに関する保健技術の転用について2つの対比的な思想をあげて説明しています。この2つの派閥=思潮 を、それぞれ何と説明されていますか?(pp.54-56)
【第3章:世界医療システム】
(1)ウォーラスティンの世界システムの5つのテーゼを要約することができますか?(p.63)
(2)クラインマンの説明モデルとはなんでしょうか?(p.64)
(3)医療化(メディカリゼーション)とはなんでしょうか? みなさんが理解した言葉で説明してください(p.69)
(4)本書において、病いと疾患の違いは、どのように区別されているのでしょうか?(pp.70-71)
4.<項目>地域保健
教科書:第7章:村落保健、第8章:民俗疾患概念
【第7章:村落保健】
(1)本書で示されている簡易診療所はどのようなところで、どんな活動をし、また住民たちにどのような理解をされているところでしょうか? (pp.134-136)
(2)民族医療モデルとはいったい医療というものをどのような観点から捉えるものでしょうか?(p.137; p.149; p.359)
(3)著者は民族医療モデルと対比される医療モデルをいったい何と呼んでいるでしょうか?(p.137)
(4)出産介助者とはどのような人をさすのでしょうか? 本書で示されている出産介助者をまとめてください。(pp.140-141)
(5)この村の人たちがかかる病気とはどのようなものでしょうか? またその病気は人びとのどのようなライフスタイルから由来するのでしょ うか、想像してください。表7-1をみながら答えてください。(p.143)
【第8章:民俗疾患概念】
(1)文化に特異的な病気とは、どのようなものをさすのでしょうか ? 我々の身の回りにある文化に特異的な病気があるか探してください。(pp.155-156)
(2)この村落の典型的な消化管の失調をさす状態「エンパチョ」はどんな状態ですか? 記述をもとに説明してください。(p.158; p.147; pp.242-250)
(3)民族疾患を著者は、細かく分析しているが(pp.165-168)、このようなひつこいほどの分析は本当に必要なのだろうか? 国際 保健を学ぶ観点からこのことについて考えてみなさい。
5.<項目>食と栄養
教科書:第9章:食 生 活
【第9章:食生活】
(1)日本人あるいは在日コリアンにとっての共通する「トーテムフード」とはなんでしょうか?
(2)この村の住民の人たちは「栄養」というものをどのように考えているのでしょうか? 「栄養の概念」(pp.186-187)と「食生 活と貧困」(pp.191-193)をもとに重要だと思われることを中心にまとめてください。
(3)この村の人々はなぜ「清涼飲料水を買うかわりに卵を買おう」という政府のキャンペーンを、実際に実行に移すことはしませんでした。な ぜでしょうか? 村人の気持ちや思いを想像しながら説明してください。(第9章全体から)
復習シート(3)
6.<項目>保健行動
教科書:第10章:自己投薬、第11章:疾患の文化的解釈I、第12章:疾患の文化的解釈II
【第10章:自己投薬】
(1)自己投薬行為を定義してください。(p.197)
(2)国際保健の専門家という観点から、自己投薬行為の「よい点」と「わるい点」について簡潔に説明してください。(p.198)
(3)「病気のエピソード調査や分析」(pp.203-206)から、どのようなことが明らかになるでしょうか?
(4)国際保健の専門家という観点から、なぜ住民の「治療選択」(pp.208-211)を調べることが重要になるのでしょうか、考えてく ださい。
【第11章:疾患の文化的解釈I】
(1)メソアメリカとはどのような地域をさすのでしょうか? またメソアメリカの人たちは共通のコスモロジーを発達させたと著者は主張 (pp.214-215)しますが、なぜそれらは共通の要素をもつのでしょうか?
(2)なぜ極めて日常的な下痢という症状がこの章での解釈にとって重要なテーマであるのでしょうか?(pp.221-224; pp.229-232)
【第12章:疾患の文化的解釈II】
(1)なぜ下痢性疾患の対策とその文化的背景に関する調査が1980年代以降盛んになったのでしょうか?(pp.250-253)
7. <項目>国際保健批判にどう応えるか
教科書:第14章:コミュニティ参加の保健プロジェクト、第15章:「医療と文化」を再考する
【第14章:コミュニティ参加の保健プロジェクト】
(1)コミュニティ参加の保健施策は、1980年代中頃の中央アメリカの国家体制や政治制度によって多様な展開を遂げた。著者は、コミュニ ティの概念が、その国家体制のなかでどの程度政治化されるかにより、まったく異なったものとして捉えられるのかについて実例を交えて論じている。コミュニ ティと政治がどのように結びつくのかいくつかの事例をあげながら説明しなさい。(pp.281-287)
(2)村落レベルでは、地域の住民にコミュニティはどのように理解されていたのか? 本書の記述(pp.290-291)をもとに、その多 様性をまとめてください。
【第15章:「医療と文化」を再考する】
(1)本書がいう、プロモーション(啓発後援)とアドボカシー(唱道弁護)の対比により、プロモーションはどのような活動をさすのでしょう か? 説明してください。(pp.301-302)
(2)本書がいう、プロモーション(啓発後援)とアドボカシー(唱道弁護)の対比により、アドボカシーはどのような活動をさすのでしょう か? 説明してください。(pp.302-303)
8. <項目>まとめ:入門から実践へ
教科書
池田光穂 『実践の医療人類学』 世界思想社、2001年(ISBN 4-7907-0874-8)
Copyright Mitzub'ixi Quq Chi'j, 2009