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ガリレオ 『天文対話』(1959: 68)のシンプリシオ

Paradoxia epidemica

池田光穂

■ガリレオ『天文対話』(1959: 68)のシンプリシオ

※シンプリシオは、プトレマイオスとアリストテレスの追随者であり、アリストテレスのテキストを信奉している。そのため対話者であり解説者と仲裁的な位置 を占めるサグレドと、コペルニクス派のサルビアチから常に反論を食らう。

〈ガリレオによる摘要=科学の諸原理を否定すれば、どんな逆説も主張できる〉「ぼくはわれわれがたえず眼前に有しており、またこれらについてアリストテレ スが二巻の書物を書いた生成と消滅が自然にあるかどうかを疑うようなことには耳を傾けることができません。それに科学の諸原理を否定し、まったく明らかな ことが疑われねばならぬとすれば、欲すること何でも立証でき、またどんな逆説も主張できるということを知らないものがあるでしょうか。またもし君が、一日 中草木や動物が生成し消滅しているのをみていないのなら、ほかに何を見ているのですか。どうして、君は反対性の間に永遠につづけられる争いをみないのです か。また地が水に変わり、水が空気に、空気が火に変化し、さらに空気が凝結して雲に、雨に、霰(あられ)、嵐になるのをみないのですか」(1959: 68)(この後にサグレドの論破とシンプリシオの防戦が続く)。

出典:ガリレオ・ガリレイ『天文対話(上)』青木靖三訳、岩波文庫、岩波書店、1959年

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