かならず 読んでください

臨床コミュニケーションをひらく

Designing Human-Communication for Undergraduate and/or Graduate Students

池田光穂

「「ウチャスコ アシカイクル」アイヌ語浦河方言で 「語り合う 上手な人」という意味です。私の講 演は、この言葉の紹介から始まりました。「人と人のいさかいは対話によってしか修復と回復できない」。
 私は議論の構成要素として次の7つを提示しました。

  1. 「なぜ“身体”への関心が高まるのか」
  2. 「臨床コミュニケーションとは」
  3. 「身体的関与を促す授業」
  4. 「教育成果達成の逆説」
  5. 「マンネリズムに抗して」
  6. 「授業をみる眼を“複眼化”せよ」
  7. 「コミュニケーション能力は教えられるか」

“臨床コミュニケーション”は「人間が社会生活をお こなうかぎり続いていく、ある具体的な結果を引き出すためにおこなう対人コミュニケーションのこと」と定義され、大阪大学コミュニケーションデザイン・セ ンターで2006年に授業科目としてスタートしました。なお、ここで使われる “臨床”とは、狭い意味のクリニックではなく、“その現場における実践状況”のことです。
 私の授業では、グループ形成、結論を導く議論、プレゼンテーションという一連の流れを繰り返す参加型教育に積極的に取り組んできました。この授業スタイ ルはいまではすっかりポピュラーになりましたが、そこには予想とは異なる評価が生まれる可能性があること(例えば顧客としての受講生の満足度が挙がるほど プロバイダーとしての教師のフラストレーションが高まる)、マンネリズムに陥らない工夫をする必要があることを指摘しました。
 私は、北海道医療大学での「双方向型医療コミュニケーション教育の展開」に、次のステップではぜひ授業を見る目を複眼化してほしいと期待を込めてアドバ イスしました。最後は、「さまざまな意見がありますが、授業の中でコミュニケーション能力をより広範に涵養することは可能です」と言い切り、北海道医療大 学大きなエールを送りました! 」

出典:http://www.hoku-iryo- u.ac.jp/~gakumu/gp/medicalcafe/report10.html(文章はアレンジしました)











参照ウェブページ(サイト内リンク)


池田光穂

(c)Mitzub'ixi Quq Chi'j. Copy&wright[not rights] 2013