はじめによんでください

中川輝彦・黒田浩一郎編『よくわかる医療社会学』:解説

池田光穂

4月 09日(水)医療制度論(1):医療は科学でも実践でもない社会制度である、とい う観点から医療社会学の授業を始める。IV- 1, 2, 3 (この表記は第IV章, 1. 医療をめぐる政治, 2. 近代医療, 3. 医療施設 のことを指す。以下同様)L-Kwangaku140409.pdf(パスワード付)
 1)医療をめぐる政治 
 2)近代医療 
 3)医療施設 

4月16日(水)病人とは誰か?病むこととはどのような意味をもつのか?:意味づけとしての病い、病人役割、慢性疾患、病いの語りに ついて学ぶ。I -1, 2, 3, 4, 5. (教科書では、やまい=病と表記しているが、本シラバスでは「病い」と表現する)。
 1)意味づけとしての病 
 2)病人役割
 3)病気行動
 4)慢性疾患
 5)病の語り 

4月23日(水)職業としての医療職:近代社会の分業論から、高度に組織化された医療(社会制度)における分業の実態、専門職「支 配」の概念について学ぶ。III-1, 2, 3.
 1)医療における分業 
 2)医療における専門職支配 
 3)専門職の自己規制

4月30日(水)医療という社会制度を支える学知と技術:知識と技術の社会構築論、生物医学(biomedicine)の位置づけ、 病因論概念の変遷(特定の→確率論の)について学ぶ。II-1, 2, 3.
 1)医学知識・技術の社会的構築 
 2)生物医学 
 3)特定病因論と確率論的病因論

5月07日(水)医療制度論(2):前回の医療制度では把握できない、制度内におけるエージェント間の相互作用が織りなすテーマであ る、多元的医療システム、社会運動の影響、製薬の許認可や規制、福祉国家、グローバリゼーションなどを扱う。IV-4, 5, 6, 7, 8.
 4)多元的医療システム 
 5)医療をめぐる社会運動 
 6)薬の規制 
 7)福祉国家における医療
 8)グローバリゼーションと医療

5月14日(水)スティグマ論:病気になることが社会的排除の対象になることと、社会的排除の対象として病気の、弁証法的関係につい て考察する。I-6, 7, 8.
 6)残余ルール違反――精神疾患の社会学 
 7)スティグマ――「烙印」としての病 
 8)ジェンダーと病

5月21日(水)社会統制を可能にする?医療:医療は人間を幸福にする「ツール」なのか、それとも我々から自由を奪う「リヴァイアサ ン」なのかという議論の系譜を考察する。II-4, 5, 6, 7.
 4)医療化 
 5)先端医療
 6)新遺伝学 
 7)監視医療

5月28日(水)医療専門職論:第3回の講義の復習と、その延長上に位置づけられる医療専門職に関するトピカルな議論で、ジェンダー や感情労働などを中心におこなう。III-4, 5, 6, 7.
 4)専門職とジェンダー 
 5)医師と連携する専門職 
 6)感情労働 
 7)インフォーマルケア

6月04日(水)コミュニケーションと死:古典的な医師=患者関係、病気の隠喩や生命の終焉としての死、ヘルシズム(健康至上主義) を取り扱う。I-9, 10, 11.
 9)医師ー患者関係 
 10)死の意識 
 11)健康至上主義

6月11日(水)病いと健康をみる新傾向:ニューパブリックへルス、日常的経験知識、意識変容サブスタンス(ドラッグ)などのトピッ クを通して人間観の変化を探る。II-8, 9, 10.
 8)新公衆衛生学
 9)素人の知識
 10)意識変容物質――「ドラッグ」の社会学

6月18日(水)新しい概念と用語:ターミナルケア、生命の質(QOL)、EBM、DSMなど、略語(アクロニム)表記等で日常生活 に蔓延する新造語を日常生活のなかで飼いならす。コラム1〜7
 コラム1)健康食品 
 コラム2)ターミナルケアとホスピス 
 コラム3)QOL
 コラム4)人体実験
 コラム5)EBMと診療ガイドライン 
 コラム6)DSM 
 コラム7)抗生物質

6月25日(水)日常生活に組み込まれる生物医療:診断技術の盛衰や、日常生活化について考える。コラム8〜15
 コラム8)予防接種 
 コラム9)人間ドック 
 コラム10)臓器移植 
 コラム11)生殖技術 
 コラム12)出生前診断 
 コラム13)再生医療 
 コラム14)ストレス
 コラム15)赤ひげ――医療不信の神話

7月02日(水)医療社会学者群像:研究者の顔(写真)と名前と主要業績が結びつけば、君も「医療社会学者」の仲間入りできるかもし れない?! V-1, 2, 3, 4, 5, 6, 7.

     1)タルコット・パーソンズ 
     2)エヴェレット・ヒューズ 
     3)エリオット・フリードソン 
     4)アンセルム・ストラウス 
     5)ミシェル・フーコー 
     6)デイヴィッド・アームストロング http://www2.surrey.ac.uk/sociology/people/david_armstrong/
     7)アーヴィング・ゴッフマン


7月09日(水)まとめの授業:「会得した知識が身に付くだけなく、それが日常生活に何らかの積極的な意義や意味」をもったのか各人 が自問する。また「各人が健康や病いに直面した時に、どのように実践的に役立つのか」について、教師が投げかける仮想的な質問に答える。期末試験対策につ いても講じる。

I .健康・病の経験

II .健康・病をめぐる知識と技術

III .医療にかかわる仕事・職業

IV .医療をめぐる制度

V .研究者紹介

Social Class
Gender
Ethnicity
Place
Material and Cultural Factors
Life Events
Neoliberal Globalization and Health Inequalities
Ageing the Lifecourse
Social Capital
Medicalization
Illness and Health-Related Behaviour
Stigma
Embodiment
Emotions
Chronic Illness
Disability
Illness Narratives
Risk
The Sick Role
Patient-Client Relationships
Quality of Life
Awareness Contexts
Medial Model
Social Constructionism
Lay Knowledge
Reproduction
Medical Technologies
eHealth
Geneticization
Bioethics
Surveillance and Health Promotion
Medical Autonomy, Dominance and Decline
Trust in Medicine
Nursing and Midwifery as Occupations
Social Divisions in Formal Health Care
Health Professional Migration
Complementary and Alternative Medicine
Emotional Labour
Informal Care
Hospitals and Health Care Organizations
Privatization
Managerialism
Consumerism
Citizenship and Health
Social Movements and Health
Medicines Regulation
Evaluation
Malpractice


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Copyright Mitzub'ixi Quq Chi'j, 2014

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