はじめによんでください
医療社会学語彙集
New keywords of Medical Sociology for
undergraduate campus students in Japan
解説:池田光穂
日本の大学学部レベルで学ぶべき、医療社会学の用語
集、解説や関連する論文にリンクします
- 意味づけとしての病
- 病人役割
- 病気行動
- 慢性疾患
- 病の語り
- 残余ルール違反
- スティグマ
- ジェンダー
- 医師ー患者関係
- 死の気づき(aware of death)
- 健康至上主義・ヘルシズム
- 健康食品
- ターミナルケア
- ホスピス
- QOL
- 医学知識・技術の社会的構築
- 生物医学
- 特定病因論
- 確率論的病因論
- 医療化
- 先端医療
- 新遺伝学
- 監視医療
- 新公衆衛生学
- 素人の知識
- 意識変容物質
- ドラッグ
- 人体実験
- EBM
- 診療ガイドライン
- DSM
- 抗生物質
- 予防接種
- 人間ドック
- 臓器移植
- 生殖技術
- 出生前診断
- 再生医療
- ストレス
- 分業
- 専門職支配
- 専門職
- 自己規制
- 感情労働
- インフォーマルケア
- 赤ひげ
- 医事行政/医療施策
- 近代医療
- 医療施設
- 多元的医療システム
- 社会運動
- 薬の規制
- 福祉国家と医療
- グローバリゼーションと医療
- 健康保険
- 生命倫理
- タルコット・パーソンズ
- エヴェレット・ヒューズ
- エリオット・フリードソン
- アンセルム・ストラウス
- ミシェル・フーコー
- デイヴィッド・アームストロング
- アーヴィング・ゴッフマン
- 医療制度論(1):医療は科学でも実践でもない社会制度である、という観点から医療社会学の授業を始める。IV- 1, 2,
3 (この表記は第IV章, 1. 医療をめぐる政治, 2. 近代医療, 3. 医療施設 のことを指す。以下同様)
- 病人とは誰か?病むこととはどのような意味をもつのか?:意味づけとしての病い、病人役割、慢性疾患、病いの語りに
ついて学ぶ。I -1, 2, 3, 4, 5. (教科書では、やまい=病と表記しているが、本シラバスでは「病い」と表現する)。
- 職業としての医療職:近代社会の分業論から、高度に組織化された医療(社会制度)における分業の実態、専門職「支
配」の概念について学ぶ。III-1, 2, 3.
- 医療という社会制度を支える学知と技術:知識と技術の社会構築論、生物医学(biomedicine)の位置づけ、
病因論概念の変遷(特定の→確率論の)について学ぶ。II-1, 2, 3.
- 医療制度論(2):前回の医療制度では把握できない、制度内におけるエージェント間の相互作用が織りなすテーマであ
る、多元的医療システム、社会運動の影響、製薬の許認可や規制、福祉国家、グローバリゼーションなどを扱う。IV-4, 5, 6, 7, 8.
- スティグマ論:病気になることが社会的排除の対象になることと、社会的排除の対象として病気の、弁証法的関係につい
て考察する。I-6, 7, 8.
- 社会統制を可能にする?医療:医療は人間を幸福にする「ツール」なのか、それとも我々から自由を奪う「リヴァイアサ
ン」なのかという議論の系譜を考察する。II-4, 5, 6, 7.
- 医療専門職論:第3回の講義の復習と、その延長上に位置づけられる医療専門職に関するトピカルな議論で、ジェンダー
や感情労働などを中心におこなう。III-4, 5, 6, 7.
- コミュニケーションと死:古典的な医師=患者関係、病気の隠喩や生命の終焉としての死、ヘルシズム(健康至上主義)
を取り扱う。I-9, 10, 11.
- 病いと健康をみる新傾向:ニューパブリックへルス、日常的経験知識、意識変容サブスタンス(ドラッグ)などのトピッ
クを通して人間観の変化を探る。II-8, 9, 10.
- 新しい概念と用語:ターミナルケア、生命の質(QOL)、EBM、DSMなど、略語(アクロニム)表記等で日常生活
に蔓延する新造語を日常生活のなかで飼いならす。コラム1〜7
- 日常生活に組み込まれる生物医療:診断技術の盛衰や、日常生活化について考える。コラム8〜15
- 医療社会学者群像:研究者の顔(写真)と名前と主要業績が結びつけば、君も「明日の医療社会学者」の仲間入りできるかもしれな
い?! V-1, 2, 3, 4, 5, 6, 7.
- まとめの授業:「会得した知識が身に付くだけなく、それが日常生活に何らかの積極的な意義や意味」をもったのか各人
が自問する。また「各人が健康や病いに直面した時に、どのように実践的に役立つのか」について、教師が投げかける仮想的な質問に答える。
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