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レヴィナスのケア論

On Care thesis of Emmauel Levinas

池田光穂

エ マニュエル・レヴィナス(Emmanuel Lévinas, 1906-1995)のレヴィナスのケア論を考えることは、すなわち、彼が「自己」と「他者」の関係をどのように考えていたのか、という考察が不可欠にな る。合田正人『レヴィナスを読む』ちくま文庫、2011年を手がかりにして、その他者論について考えてみよう。まずは、合田(2011)巻末にある年譜を 再録する(一部、加筆や省略がある)。

1906 1月12日リトアニア・カウナスに書籍商イェヒエルの長男として生まれる(ユリウス暦1905年12月30日)

1913 

1914 

1916 

1920 

1922 

1923 

1927 

1928 〜1929 ドイツのフライブルクに滞在し、フッサールおよびハイデガーのもとで現象学を研究。

1929 

1930 Théorie de l’intuition dans la phénoménologie de Husserl, 『フッサール現象学の直観理論』法政大学出版局/フランスに帰化し、第二次大戦中はナチの捕虜収容所にフランス解放まで抑留。

1932 

1934

1936 『逃走論』(→1962)

1939 

1940

1943 サルトル『存在と無』

1946

1947

1948

1949 En découvrant l'existence avec Husserl et Heidegger,『フッサールとハイデガー』 丸山静訳 せりか書房, 『実存の発見―フッサールとハイデッガーと共に』 法政大学出版局

1951 

1957 

1958 アーレント『人間の条件』

1961 Totalité et infini,『全体性と無限 外部性についての試論』 合田正人訳 国文社 /『全体性と無限』熊野純彦訳、岩波文庫

1962 De l'évasion,『逃走論』

1963 

1964 

1966

1967 パリ第10大学教授(哲学)/En découvrant l'existence avec Husserl et Heidegger,

1968 Quatre lectures talmudiques, タルムード四講話』内田樹訳、国文社

1972 Humanisme de l'autre homme,『他者のユマニスム』 書肆風の薔薇

1973 

1974 

1976 Sur Maurice Blanchot,『モーリス・ブランショ』 国文社/Noms propres,『固有名』 みすず書房

1977 Du sacré au saint : cinq nouvelles lectures talmudiques,『タルムード新五講話 神聖から聖潔へ』 内田樹訳 国文社

1978 De l'existence à l'existant,『実存から実存者へ』 西谷修訳 朝日出版社→筑摩文庫

1979  ハンス・ヨナス『責任の原理』Das Prinzip Verantwortung : Versuch einer Ethik für die technologische Zivilisation, Frankfurt am Main : Insel Verlag, 1979. / The imperative of responsibility : in search of ethics for the technological age, University of Chicago Press, 1984.

1980 Le Temps et l'Autre,『時間と他者』 原田佳彦訳 法政大学出版局

1982  L'Au-delà du verset : lectures et discours talmudiques,『聖句の彼方―タルムード--読解と講演』 法政大学出版局/Éthique et Infini,『倫理と無限 フィリップ・ネモとの対話』 原田佳彦訳 朝日出版社→筑摩文庫

1983

1984 Difficile liberté,『困難な自由 ユダヤ教についての試論』 内田樹訳 国文社 (1985年)/『困難な自由』、合田正人、三浦直希訳、法政大学出版局

1988 À l'heure des nations,諸国民の時に / エマニュエル・レヴィナス[著] ; 合田正人訳

1986

1990 Autrement qu'être ou Au-delà de l'essence,『存在するとは別の仕方であるいは存在することの彼方へ』 朝日出版社、『存在の彼方へ』 講談社

1991 Entre nous,『われわれのあいだで -<他者に向けて思考すること>をめぐる試論』 法政大学出版局

1992 De Dieu qui vient à l'idée,『観念に到来する神について』 国文社

1993 Dieu, la mort et le temps『神・死・時間』を公刊

1995 12月25日死去(89歳)/Altérité et transcendance,『他性と超越』 法政大学出版局

1996 Nouvelles lectures talmudiques
合田正人『レヴィナスを読む』ちくま文庫、2011年の第3章が「他者とは誰か」である。その章立てとページ

1.実存と実存者:〈ある〉が〈私〉に変身するとき

2.影と分身:闇の中の伴侶

3.顔と責任:汝、殺すなかれ

4.対面と正義:「隣人」をめぐる問いかけ

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1.実存と実存者:〈ある〉が〈私〉に変身するとき

2.影と分身:闇の中の伴侶

3.顔と責任:汝、殺すなかれ

4.対面と正義:「隣人」をめぐる問いかけ

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■以下の所論は、児島亜紀子先生の「ケアと〈他者〉への倫理──レヴィナスの倫理思想 を中心に」(pdf, n.d.)の導きによる

リンク

文献

その他の情報

文献(こちらも、児島亜紀子先生の文献が中心になっ ています)



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