薬学コミュニケーションを学ぶ人のために
コ ミュニケーションデザイン・センター(CSCD)臨床部門教員(2016年6月20日)
CO
デザインセンター(CSCD)社会イノベーション部門教員(2017年6月8日)
薬
学コミュニケーションの定義から、薬学コミュニケーションをなぜ学ばなければならないのかについて考えるためのチェックリストです。7項目あります。自分
の考えていることと合致するか否か、もし合致しない場合は、なぜそうなのか考えてみましょう!
1. □ 薬学者/薬剤師の人のための対人コミュニケーション学を「薬学コミュニケーション」と呼びます。そして、薬学コミュニケーションとは、「ヘルスコミュニ ケーション」のひとつの下位領域です。
2. □ したがって、薬学コミュニケーションを学ぶ人にとっては、ヘルスコミュニケーションについて基本的に知っておく必要があります。ヘルスコミュニケーション についての基本的な理解は対人コミュニケーション学やプレゼンテーションの技法からなりたっています。
3. □ ヘルスコミュニケーションについて学ぶには、大学/大学院教育では、大きく(a)講師から講義形式でひろくその知識のあり方について学ぶ「座学(ざが く)」と、そこで学んだこと、を応用する(b)能動的学習(アクティブラーニングといいます)からなりたっています。後者は、コミュニケーション場面を再 現した模擬実演(ロールプレイングといいます)、問題点を与えられてそれをチーム単位で取り組む問題に基づく学習(Problem Based Leaning からPBLといいます)、そしてグループでの対話をおこない発表をおこない質疑応答をして課題を解きながらチームで取り組む能動的グループ学習などで学ぶ ことが理想とされています。
4. □ コミュニケーションデザイン・センター(CSCD)で皆さんに提供している科目は、「臨床コミュニケーション」と「ヒューマンコミュニケーション」という 2つの授業があり、薬学部高学年/薬学研究科諸学年の学生/院生が受講すべき授業と用意されてきました。これは「薬学コミュニケーション」の基礎となる 「ヘルスコミュニケーション」のさらに、その基礎となる「対人実践コミュニケーション」――すなわちそれが臨床コミュニケーションです――のを学ぶことに 費やされています。
5. □ 多くの受講生は臨床コミュニケーション等の授業を「意義深い」「面白い」「これまで考えてもみなかったので有意義であった」と何らかの積極的な評価をして いることがリアクション・ペーパーなどでこれまで明らかになってきました。しかしながら、ごく一部の学生には、臨床コミュニケーション・ヒューマンコミュ ニケーションの授業で、それが直接どうかかわっているか、分からないと表明する人がいます。後者については、知識理解不足なのか、それとも個々の知識は分 かっているが、全体を理解するための認知的枠組を共有しているかどうか検証する必要があると、教師集団は認識しています。
6. □ どのように理解力がある人たちからなる集団でも、すべての人に所定の時間内に同じような満足度のある授業ができません――そもそも私たちの授業は「薬学コ ミュニケーション」と銘打っておらず、その基礎となるヘルスコミュニケーションや、コミュニケーション全般に関する基礎について、能動的学習を通してすべ ての学部高学年と研究科の人に向けて授業をおこなっているからです。
7. □ 「薬学コミュニケーション」とは何なのか?ということを最低限知りたい方のために、薬学部/薬学研究科において、本学の教育ポリシーに添い、全国的に定め られている標準化された「薬学教育モデル・コアカリキュラム」で規定されていることを、抽出し、モデルカリキュラムにもとづく仮想(ヴァーチャル)シラバ スを今回作成しました。このシラバスや、シラバスがどのようにしてできたのかという資料をもとにして、学生・大学院生のみなさんは「薬学コミュニケーショ ン」全般に関する知識を、各人の努力により深めていってください。
(推 奨事項)
薬 学コミュニケーションについて本格的に学びたい学生/大学院生は、現在受けている「臨床コミュニケーション」「ヒューマンコミュニケーション」の授業を十 全に学ぶと同時に、ここで書かれたシラバスの内容を手がかりにして、各人が自学・自習しなければなりません。そして、そこで不明瞭なことは、他ならぬ薬学 部/薬学研究科の教員に相談しつつ、自学・自習したことを自ら「検証」しなければなりません。
++++++++++++++++++++++++
2017年度の大阪 大学大学院薬学研究科開講の「ヘルスコミュニケーション」
++++++++++++++++++++++++
■御注意:以下はモデルシラバスです。2017年度の大阪大学大学院薬
学研究科開講の「ヘルスコミュニケー
ション」の授業とは関係ありませんので御注意ください。
こ のシラバスの続きは、全3ページ、続きは「薬学コミュニケーション(モデルシラバス)」へ!
こ
の授業シラパスのpdf情報:(パスワードなし):pharmacist_commun2017.pdf
リ ンク
文 献
(c) Mitzub'ixi Quq Chi'j. Copyright 2016-2017