{{語る存在}を聴く存在}の存在証明
Questions on
existence of the being who hears the being who talks
解説:池田光穂
{{語る存在}を聴く存在}の生成変化
多声的語り、複眼的視点、複数の解決法へ の模索という中に、語る主体とその状況、さらにはそのジャンルに向かう強制力としての「アイデンティ ティ主義」を克服する可能性をもつのではないでしょうか。多声的(polyphonic)な語りとしての物語のジャンルがあるではないでしょうか。同一性 に回帰しない、過程としての語り、生成としての語りの可能性の模索する余地があるのではないか。
したがって、私の話の結論は、病いの語りのみなら ず、「{語る存在}を聴く存在」——人類学者や医療者——生成変化に着目しよう、ということになりま す。我々が調査を通して知る「語る存在」である患者がアイデンティティ主義の呪縛から解放された/されつつある時を想像してみましょう。そこでは「患者の 声を聴く存在」である医療者の翻訳や解釈の行為の中にも変化が生じるはずです。
リンク(このページの内容により詳しく知りたい方の ために)
文献
その他の情報
Copyleft, CC, Mitzub'ixi Quq Chi'j, 1996-2099