2003年5月26日の授業におきまして、エイリアン・クイーンと鬼子母神の関係について、グレート・マザーとしての類縁関係を指摘しましたと ころ、２名の学生から質問とコメントをいただきましたので、それを参考に鬼子母神の紹介をおこなっておきます。（→ＳＦ映画における生殖の概念：エイリアンズの文化人類学）

鬼子母神（きしぼじん・きしもじん）とは、サンスクリット語でハリーティー（ダーティハリーではございません、念のため）と呼ばれ、緑ががった 青、青緑がシンボルカラーです。

彼女は両親や夫は、ともに鬼の一族でして、子供が数百（五百人というのが一説）もおり、そのため、毎夜毎夜、王舎城（おうじゃじょう）の子供を 盗んでは、我が子に人肉として分け与えておりました。（自分も食べていたのでしょうか）

これをきいた釈尊は、鬼子母神の一番末の子供を誘拐し隠してしまいました。鬼子母神は、そのことを嘆き悲しみ、釈尊に、どんな子供も愛すべき存 在であることを戒められて、三宝に帰依し、五戒を守る、つまり仏の弟子になり、安産と子育ての神様になりました。

鬼子母神は日蓮宗では重要な神様で、その像には子供を抱いたり、石榴（ざくろ）をもっています。石榴は人間の肉と味や形が似ているとか言われま すが、隠喩的な関係が指摘されています。

というわけで、この続きは、ＳＦ映画における生殖の概念：エイリアンズの文化人類学で お楽しみくださいませ！

◎伊藤潤二『地獄星レミナ』小学館、2005年

シノプシス：「西暦20××年7月に人類滅亡の日を迎えたが、その前年、東京では大黒博士が30年前に発見した「ワームホール」から未知の 惑星が出現し、ノーベル賞を受賞した[10]。大黒博士はその星の命名権を得て、娘の名前から「レミナ星」と名づける[1][10]。ノーベル賞受賞の記 者会見で紹介されて以来、麗美奈は話題の人となり、芸能界にデビューをする[1][10]。麗美奈が峰石建設のイメージキャラクターを引き受けたことが きっかけで、社長の息子・峰石邦弘を紹介され、麗美奈は彼の自宅にある核シェルターの存在を知る[10]。周辺の星々を消滅させ始めたレミナ星が地球に接 近しているとなると、人々はその原因は大黒博士と麗美奈であると騒ぎ、2人は命を狙われることになる[10]。麗美奈は光村、邦弘、郷田とともに逃亡する [10]。世界中で暴動が起こり、麗美奈が所属していた芸能プロダクション・ベスタプロが襲撃され、テレビで「大黒博士と麗美奈を亡き者に」と放送される と、麗美奈は大黒博士のこととともに逃亡している3人のことが心配になる[11]。麗美奈を庇い光村が刺され、麗美奈と郷田が捕獲され、連行された場所 で、彼女の目の前で大黒博士が殺害される[11]。麗美奈は十字架に吊るされたが、地上から発射されたミサイルがレミナ星に当たり、その騒動の隙に郷田が 麗美奈を連れて逃亡する[12]。2人は単独で逃げていた邦弘と合流し、邦弘に暴力をふるった郷田に麗美奈が「最低」だと言うと、郷田は去っていくので あった[12]。邦弘に連れられて峰石家に行くも、襲いかかってきた彼を麗美奈が拒むと、邦弘によって命を狙う集団に引き渡される[12]。麗美奈が逃げ た先にいたホームレスとともに連行され、2人が十字架に吊るされて火にかけられるが、レミナ星によってその場を凌ぐ[13]。麗美奈とホームレスは人々と ともに強風に飛ばされるが2人は生き延び、ほかに生存していた岩井たち4人を連れ、峰石家のシェルターで宇宙に行き、レミナ星の重力圏を脱出する[14] [15]。」地獄星レミナ）

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• 社会の表象／表象の文化︎▶︎カール・グスタフ・ユング（Carl Gustav Jung, 1875-1961）▶︎︎Carl Gustav Jung (Català)▶︎▶︎︎▶︎▶︎︎▶︎▶︎︎▶︎▶︎
  

文献

• 伊藤潤二『地獄星レミナ』小学館、2005年
  

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