社会の表象/表象の文化
representation of the social and/or culture of representation
解説:池田光穂
あらゆる被造物は人間のつくりあげたものである。
あらゆる被造物が神がつくりあげたというキリスト教神学のテーゼと形式では、同じであるので、これは「人間の神学」(あるいは人学=人類 学)。ともいえるものだ。
さまざまな被造物の「解釈」は人間がつくりあげたものである。
これを出発点にして、芸術表象のうち「人間の想像」について、具体的事象をあげて、それらを解析する。
【課題】
母性としてのエイリアン(=ハリウッド映画産業における著名な文化表象) と、それを製作し、操作する人々、映画を娯楽として消費する大衆 (=多数派的消費主体)、そして『エイリアンズ』にある種の過剰な感情移入を通して新しい自己を構築しようとする人(=フェミニスト的鑑賞主体)などを考 慮に入れながら、下記にある「文化表象の研究モデル」を使って、その実態について解説(=解釈)を試みなさ い。
【文献】
ベンヤミン,W.,1995,久保哲司訳「複製技術時代の芸術作 品」『ベンヤミン・コレクション—— 近代の意味』所収, Pp.583-640,筑摩書房
池田光穂「パスツールの妻の肖像」