はじめによんでください

★リサーチプロポーザルを書く

On writing your Research Proposal

池田光穂

リサーチ・プロポーザル (research proposal)というのは、なかなかかっこいい響きだが、要するに「研究計画書」のことである(→「ミラーサイト」)。

研究計画には、必ずそれに時間的に先行す る応募要綱(Call for Proposals, CFP)の発表がある。

リサーチ・プロポーザルとは、文化人類学 あるいは類する社会科学のフィールドワークに基づく調査研究が具体的にできるための 計画書つまり設計図のようなものである。

具体的に調査研究ができるというのは、そ の研究者が与えられた歴史的・社会的な条件(=制約)の中で実現可能であるということだ。だから、そ の研究者が、調査研究に割くために、それにふさわしい時間・財源・資質があるか・持っているかということが、リサーチ・プロポーザルの作成におい て、重要な要因となる。無限の時間・財源・資質があれば、たいていのことはできるだろうが、そのようなことを夢想するのは、現実的ではない。ただし逆説的 だが、そのような理想的な条件のもとで何が可能となるのか?という仮想的な状況における<結果>について想像力をたくましくすることは、現実のリサーチプ ロポーザルを作成する時には大いに役立つ。

How to write a research proposal - by Scribbr

要するに、限られた時間・財源・資質の中 で、自分が得たいと考える最大の効果を引き出すためには、どうしたらよいのか、ということを具体的 に考えなさいということである。理念については以上のことで説明が終わった。

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リサーチ・プロポーザルは、すでに説明し たように調査ができるための4つの前提が盛り込まれた具体的な企画書のことである。日本の文部科学 省や日本学術振興会の科学研究費補助金の申請用紙やアメリカ合州国の全米科学基金(National Science Foundation, NSF)などは、さまざまな領域の研究者からの研究費の申請を受け、それを専門家による審査を受けて交付するというシス テムをとっている が、多くの大多数の研究者つまり皆さんの指導教官もまた、それに類するような審査基準にもとづいて、皆さんの研究計画を評価するだろう。そのようなリサー チ・プロポーザルにおいて記載が要求されている項目を、お手本にして皆さんも具体的に書いてみよう。

リサーチ・プロポーザル作成に必要な項目

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1. 論題(テーマ)

2. 研究計画の要約

3. この計画が出てきた背景

4. 研究の目的

5. 研究計画

6. 財源ならびに支出計画

7. 期待される成果

8. 文献

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1. 論題

2. 研究計画の要約

3. この計画が出てきた背景

4. 研究の目的

5. 研究計画

6. 財源ならびに支出計画

7. 期待される成果

8. この研究の可能性と限界

9. 文献

おさらいです。

以下のような項目を含めたリサーチ・プロ ポーザルを作成してください。

リサーチ・プロポーザル作成に必要な項目

クレジット:池田光穂「リサーチプロポー ザルを書く」(リサー チ・プロポーザルへの5つのステップ:文化人類学調査研究入門)

リンク

文献


クレジット

文 化人類学調査研 究入門04

Copyleft, CC, Mitzub'ixi Quq Chi'j, 1996-2099