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ビュリダンのロバ

Buridan's ass, l'âne de Buridan

池田光穂

ビュリダン(ブリダン)の驢馬(ロバ):中世スコラ 哲学に登場する道化の動物で、プラグマティズムとは極北の論理的ジレンマの 呪縛に縛られる修道院哲学者の隠喩。このラバは、左右と厳密に等間隔 におかれた2つの飼い葉桶(→ジレンマの隠喩)の近い方から食べようとして直近の2つの 間に食べられず餓死してしまう。

『エチカ』第二部定理49——人間はブリダンの驢馬のように馬鹿ではない

「第四に次のような反対がなされうる。もし人間が自由意志によって行動するのでないとしたら、 彼がブリダンの驢馬(ろば)のように平衡状態にある場合にはどんなことになるであろうか、彼は餓えと 渇きのために死ぬであろうか、もしこのことを容認するなら、私は驢馬、もしくは人間の彫像を 考えて現実の人間を考えていないように見えるであろう、これに反してもしこのことを否定する なら彼は自分自身を決定するであろう、したがって彼は自分の欲する所へ行き自分の欲すること をなす能力を有することになる、と(スピノザ『エチカ(上)』畠中訳、158-159ページ)。」

第二部定理49(XLIX):精神の中には観念が観念である限りにおいて含む以外のいかなる意志作用も、すなわちいかなる肯定も否定も存しない(上巻 154ページ)。

PROPOSITIO XLIX. In mente nulla datur volitio sive affirmatio et negatio praeter illam, quam idea, quatenus idea est, involvit.

Quarto obiici potest: si homo non operatur ex libertate voluntatis, quid ergo fiet, si in aequilibrio sit, ut Buridani asina? Famene, et siti peribit? Quod si concedam, viderer asinam vel hominis statuam, non hominem concipere; si autem negem, ergo se ipsum determinabit, et consequenter eundi facultatem et faciendi quicquid velit, habet.

リンク

文献

その他


"First page of Pieter van Gent’s copy of the Ethica (Manuscript Vat. lat. 12838, Rome, Biblioteca Apostolica Vaticana)." (source). Latin transcribed text: see above, done with some help from the book with Latin text and Dutch translation: Spinoza Ethica vertaald en ingeleid door Henri Krop, Amsterdam Bert Bakker 2004, p. 56.

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