シラバスひな形(UTF-8)
English Title
池田光穂
緒言
佐藤浩章(2010:2-3)によると、シラバスには次の8つの機能があるらしい:1)授業の選択のガイド(カタログ)、2)授業という契約行 為約束する契約書、3)学生の学習を高める文書、4)教員と学生の人間関係の布置の表示、5)授業の雰囲気を伝えるメディア、6)[シラバス作成におけ る]授業をデザインするためのツール、7)カリキュラムに一貫性をもたらす(これも布置機能)、そして、8)教育業績の典拠資料として。
このページは、シラバスのひな形を、コピー&ペーストして、既存の大学や教育機関で準備されているスタイルにチューニング可能なように、より具
体的かつより豊富なシラバス内容を盛り込めるように、提案するものです。私は、シラバス作成の実践知がこのようなマニュアルで十分に達成可能であると信じ
るものではありませんが、マニュアル化をとおして、よりそれに近づく努力に誘うことができると、信じるものです。
■シラバス項目について説明していきましょう。下をごらんください(英語ですが[Curriculum Design: Definition, Purpose and Types]はとても親切でわかりやすい定義を与えてくれます)。
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授業担当者:あなたの名前( your name) |
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履修対象/Eligibility |
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開講時期/Schedule |
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講義室/Room |
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講義題目/Course Name |
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授業の目的と概要/Course
Objective |
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学習目標/Learning Goals |
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履修条件・受講条件
/Requirement; Prerequisite |
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特記事項/Special Note |
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授業計画/Special
Plan (回)題目/Title:内容/Content |
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授業形態/Type of Class: |
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授業外における学習
/Independent Study Outside of Class |
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教科書・教材/Textbooks |
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参考文献/Reference |
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成績評価/Grading Policy |
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コメント/Other Remarks |
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キーワード/Keywords |
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受講生へのメッセージ/Messages
to Prospective Students |
■作成後に→シラバスチェックリスト(17項目をチェックします)(大山 2018:3)を参照にした
1.□ 授業の目標と概要において、授業の目的における文章の主語が学生になっていること
2.□ シラバスが、カリキュラム全体のなかで特定の位置を占めること
3.□ 学習目標において、授業の目標における文章の主語が学生になっていること
4.□ 学習目標において、事前(=ベースライン)・最中・事後の目標が客観的に評価可能になること
5.□ 学習目標において、1文に1つの目標を書き、複文化を避けること
6.□ 学習目標において、評価される際の(評価)条件が具体的に示されている
7.□ 学習目標において、評価のレベルが、受講学生が到達可能なレベルに調整されていること
8.□ 授業計画が、理解のための順序が適切に示されていて、文章の間に論理の飛躍がないこと
9.□ 授業計画が、適切な分量で示されている(電子シラバスになった時代だから教師の個性がでて良いと思うので、長短にガイドラインを設 けるのは如何なものかと思うが、ここでは衆愚ルールに従おう!)
10.□ 授業外における学習において、授業内の活動と関連づけられている
11.□ 授業外における学習において、学習目標と関連づけられている
12.□ 成績評価において、学習目標と評価される項目が対応関係にある
13.□ 成績評価において、測定される方法が明示されている
14.□ 成績評価において、測定される時期が明示されている
15.□ 成績評価において、基準の配分を明示している
16.□ 全体的に、目的、学習目標、授業計画と授業外学習が有機的に関連性をもち、一貫している(すくなくともそのように見える)
17.□ 全体的に、学生の学習を中心に記述している
■授業の目的に使用する語彙(動詞)(大山 2018:7)を参照にした
習得する
身につける
理解する
創造する
位置づける
価値をみとめる
知る
認識する
■学習目標提示の3つのドメイン(領域)
学習には、1.情動的領域(affective domain)、2.認知的領域(cognitive domain)、3.心理=運動系領域(psychomotor domain)での達成や変化がみとめられると、分類する。学習目標には、それらの3つのドメインにおおいて、またドメインの内のレベルの階層化された、 下位領域にふさわしい動詞の語彙があると、考える(下図参照)。シラバスの「学習目標」には、上記の、1.情動的領域(affective domain)、2.認知的領域(cognitive domain)、3.心理=運動系領域(psychomotor domain)の内容の記述にふさわしい動詞の語彙があると考える。(大山 2018:8)を参照にした
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リンク
文献
その他の情報
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