カフェイン抜きのコーヒーと仏教哲学抜きの日本知識人
Coffee without Caffeine & Japanese
intellectuals without Buddhism
"We want coffee without caffeine, beer without alcohol and love without its dangerous moment." - Slavoj Žižek.
"In this method of
decaffeination the beans are steamed for about 30 minutes in order to
open their pores. Once the coffee beans are receptive to a solvent,
they are repeatedly rinsed with either methylene
chloride (dichloromethane) or ethyl
acetate for about 10 hours to remove the caffeine.# - Decaffeination
101: Four Ways to Decaffeinate Coffee.
1958年ミルチャ・エリアーデ(Mircea Eliade, 1907-1986)が国際宗教史学会のために来日した時に、ハイデガー哲学 者と思しき学者が龍樹の仏教哲学など勉強する時間が惜しいと心情を吐露した 時、エリアーデはG.W. F.ヘーゲルまでの論理学の中に(龍樹= ナーガルジュンナの)中観哲学の思想が埋め込まれているのだと説諭し喝を入れたらしい。
自戒を込めていうが、思想や哲学の教育が日本では子 供時代から貧困なため、立派に大人になった後でも(現代の知のあり方や人間存在の問題に関わる)AI研 究でもファンダメンタルな部分で西洋の素養の深い学者の後塵を拝するはめになるわけですね。
アルトゥール・ショーペンハウアー(Arthur
Schopenhauer, 1788-1860)しかりカール・ヤスパース(Karl Jaspers,
1883-1969)しかり、ドイツ観念論は、フランスやプロシアの東洋学者から仏教哲学勉強しています。僕の友人の科学論(STS)科学哲学者
のアラン先生は、日本でなんでフーコーがこんな
に人気あるのか、それほど上手じゃなフランス語でフーコーの訓詁学を紐解くよりも、フランス語と母語の日本語で、日本におけるフーコー受容を日本文化との
関連性の中で論じて、フランス語で論文書いたら第一人者になれるのにと言っていたことを思い起こす。
ここから得られるわれわれの教訓は、(1)鉄は熱い うちに打て、(2)自分が置かれた状況について反省的に把握せよ、そして(3)行動すべき時がくれば、すぐに適切に動け、ということだ。
●禅と戦争 : 禅仏教の戦争協力、Victoria, Brian Daizen, えにし書房, 2015.12
廃仏毀釈運動 |
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初期に見られる仏教側の社会的目覚め |
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内山愚童—革新的曹洞禅僧 |
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既成仏教教団による革新的社会活動の拒絶 |
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軍部政策に吸い込まれた仏教(一九一三‐三〇) |
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軍国主義に対する仏教側の反抗 |
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禅、その暗殺者たち |
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皇道仏教の誕生 |
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皇国禅、そして軍人禅の登場 |
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戦時に協力した禅の指導者たち |
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戦後における皇道仏教、皇国禅、あるいは軍人禅への反応 |
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戦後日本における企業禅の登場 | |
日本語文献: p291-296 |
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英語文献: p296-300 |
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文献
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