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教養がもつ力とは?

Power of liberal arts

池田光穂


デカルトの 人間論(1664年の死後出版)から。松果体は精神の座だとデカルトは主張しましたが、それは視覚表象との反応(=思惟の発動?)と関連づけられていま す。この説は現在の我々にはナンセンスです。しかし、視交叉(デカルト著作のこの図では交差していません)の上部にある神経の集まり(視交叉上核= SCN, Suprachiasmatic nucleus) は、網膜からの視神経刺激と、細胞そのもの周期的発信機能調整し、バイオリズムができあがっていると現在では言われています。デカルトの誤りはどこかに司 令塔があるという発想です。SCNの事例はそれぞれが部分機能を持ちながら相互に連絡をして全体で指令の秩序を形成しているということです。したがって fMRIという高価な機械を使っても、そのデータを最終的に「機能局在(Lateralization of brain function, Asymétrie cérébrale)」に「還元」する研究者は、あまり賢い者とは言えません。自分のこれまで学んだことを、他の分野の思考法と比較するという経験が未熟だからです。 教養がもつ力とは、そのようなあるものと別の関係のないものを接続する力なのかもしれません。

"Enfin, Descartes veut expliquer tous les phénomènes de la nature : il étudie les êtres vivants et fait de nombreuses dissections à Amsterdam pendant l'hiver 1631 - 1632. De là viendront le Monde et le Traité de l'homme. Les observations anatomiques de Descartes nous sont connues par les copies de Leibniz et des fragments (Excerpta anatomica, Primae cogitaniones circa generationem animalium, Partes similares et excrementa et morbi, ce dernier daté de 1631). Mais les dates de certains textes sont incertaines (pour certains jusqu'à 1648 peut-être)." René Descartes.

デカルトの人間論については、デカルトの「1631-1632年冬、アムステルダムで 生物学の 研究と解剖を行う」を参照のこと。

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文献



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