上手に発表、楽しく授業
Make your Oral Presentation Better than before!
講師:池田光穂
教育の現場とは?
「教室」だけがすべてではない。
教室=監獄からの解放
フリースクールの教訓(成功と失敗)
教育の方法
教室=対話モデル
ソクラテス的対話
教室=監獄モデル
ミッシェル・フーコー
教室=自己啓発的実践場モデル
周辺的正統参加(LPP)
教育の多元主義
教育の場が変われば、教育の方法も変わる
現在の教育モデル
監獄モデルの延長に、さまざまな技法が組み込まれたもの
熱帯研究機関(OTS)での私の経験(リンク:ヘンリーとの対話)
■第1回目の課題
みなさんが考える教育現場でのもっとも印象深かった経験(ポジティヴな例とネガティブな例)をあげて、その経験を分析し、みなさんの前 で発表してください。
各自メモ作成のための準備時間5分、発表3分
発表原稿方式
音読の効用や意義については、下記の文献を参照のこと。
前田愛「音読から黙読へ——近代読者の成立」『近代読者の成立』(同時代ライブラリー)、Pp.167-210、岩波書店、1993。
(この論文は『前田愛著作集』ほか、原出典である雑誌『国語と国文学』ほかの書物にも収 載されています)
毎回、発表原稿を用意する
発表時間は、最初は5分。発表に慣れると10分に延長する
発表原稿の作成の方法
1.アウトライン
2.方法論
3.結果
4.議論(結果を元にした考察)
5.結論
発表原稿の分量の計算の仕方
既成の文章を用意し、それを朗読し、1分あたりの原稿分量(字数)の大まかな目安を算定する。
朗読は、最も速いもの、自分が適切と思う速度、もっともゆっくりと丁寧に読む速度の3パターンをおこない。全体の平均を出す。
適切だと思う分量でリハーサルを3回おこない。分量の調整をおこなう。
原稿分量の経験則
A.緊張すると声が高くなり速度が早まる
B.余裕があると道草をすると時間は確実に不足する
C.ちょっと足りないかなというのが理想的
実例のパフォーマンス
■ヒント!
400字の朗読では1.32〜1.38分かかります。
15分の発表時間なら400字換算枚数をそれらの逆数0.76〜0.72を掛けて11.6〜10.8枚を準備すると完遂できます。ただし緊張は早口にな
り、高を括ると饒舌になり時間を喰いすぎます
1998年の池田光穂の学会発表を再演します。発表原稿は下記のところにあります。
池田光穂
「グアテマラ西部先住民共同体における開発と文化 :エスニック観光・移民労働・アイデンティティ」(第32回民族学会研究大会分科会、福岡市、1998年5月24日の発表原稿)