かならず 読んでください ■ 担当者名:池田光穂
開講直前の段階
Good practice for dummy teachersundergraduate class of your campus, today
3.2 開講直前の段階
教師は開講の目的、理念、達成目標をかならず確認し、それを実現するための具体的な方策が練られているかを点 検する必要がある。
教師は、受講する学生が大まかに次の3つのコースをたどることを予測し、それらのコースをたどる学生に対する 助言を考えておく必要がある。
(a)授業を十二分にエンジョイし、学力を飛躍的に伸ばす学生。
(b)そこそこ教師の言ったことを理解し、それなりに満足する学生。
(c)理解できないばかりかひねくれて授業を妨害したり(e.g. 私語や内職)、ドロップアウトすることを余儀なくされる学生。
多くの学生の知的レベル、情報処理能力、判断能力を予測しておくとともに、その予測がしばしば実測と異なると いう経験的事実を忘れない。
授業には不測の事態が必ず生じる——雲古がし たくなる、プロジェクターのランプが切れる、配布するハンドアウトの部数が足りない等——ため、そのような不測の事態への対応を考えておく。
授業の精神的下準備をおこなう。
(1)「私は知識を教えるのではなく、勉強のスタイルを教えるのだ」という自覚=「こんなことも知らない のか!」という文句は20回に一度に留めておく。
(2)最初は、中学生が理解できるぐらいレベルからはじめる=学生の恐怖心を解消することが何よりも肝心
(3)学生に投げかける難問を準備する=学生の好奇心を喚起する
(4)90分の授業で学生に教え込む命題(テーゼ)はお よそ3つである。この3つが何であるかを授業の前に 必ず確認する。3つ以下だと学生に「内容がない」と小馬鹿にされ、それ以上だと「難しすぎる、内容が濃す ぎる」と敬 遠される。
(5)紹介する参考文献を3つに絞る。あるいはチェック しておく文献は3点にしておく。その3つの文献は授 業内に適宜指摘できるように、十分に意識しておく(授業に持参するのが忘れないよい方法である)。
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