授業がおわった直後に君がやるべきこと
What you should do after finishing your
class
3.4 授業がおわった直後
魅力ある宿題を出す。
学生に宿題を作らせ、それについて自分で解かせる。これ は、学生が授業で何が大切かを考えているかを教師が知るための重要な試金石になる。
学生に批評文を書かせる。
単に授業評価だけではなく、授業を改善するために、どのよ うにすればよいのか、建設的な意見を書かせる。無責任な評価を避けるために匿名ではなく記名で返答させる。
もちろん学生の理解度や予習や復習に対する自己評価をさせ る。問題になっているのは、授業の改善のために、教師も学生も辛口の批判を待っているという姿勢を示すことだ。
無責任で腹の立つ批評文に激怒しないこと。表現力のない学 生は、しばしば粗暴なリアクションをすることがある。時には連中の精神的な安全弁となっているだろうし、抵抗の表現であることもある。メタメッセージを読 むことに専心し、それでも救いようがないレポートは無視すべし(それも又修行である)。権力を持つ者は教師であるので、濫用しない。フォースを信じるので ある。
学生と仲良くする
学生と仲良くするということは、同学の士としてつき合うこ とであり、教師はパターナリズムを持ってはならず、学生にはネポティズムを感じさせては決してならぬ。
かならずオフィスアワーを設定し、授業に関するよろず相談 を設ける。
学生の名前を覚えてあげる。ただし、教師は学生の名前を忘 れることを恐れないことも重要だ。大切なのは、学生の顔を見て、学生の名前で呼びかけることである。
心理的に依存的な学生、ステレオタイプをなかなか捨てきら ない学生、行動パターンが多少逸脱している学生、これらの学生には教師もまた偏見をもちやすい。慎重に扱うことも重要であるが、対応する時間がある/な い、問題の所在はどこにあるのか、などについては、他の学生と同様平等に対処することが重要である。
学生に聞いてよいこと/悪いことを区別する
師弟の関係は密接なほどよいが、社会的節度を守ることも重 要である。
セクシュアル・ハラスメント(セクハラ)やアカデミック・ ハラスメント(アカハラ)は言うまでもないが、学生のプライバシーを侵害したり、職務上知り得たことを、同僚や家族といえどもみだりに言うべきではない。
【ア カハラ:Turdus chrysolaus Temminck, 1831】本文とは関係ありません
学生に関する証拠のない風評やうわさ話なども、教師が話せ ば、それだけで逸脱することも言うまでもない。
また、公式あるいは非公式の場において、学生に面接インタ ビューする時には、人権侵害になるような次のような発話や、そのことに関する情報の管理には十分気を付けておかねばなりません。
また、不必要な情報収集が、自分自身の中に余計な詮索を産 むことについても自戒せねばなりません。
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