オンライン文献の引用方法
Citation from Website sources
The Roaster, 1938 by Picasso
インターネットが普及して、オンライン文献を引用することは、当たり前になりました。
オンライン文献の表記法の確立は、今日の学術生産において重要な課題になっています。なぜなら、 オンライン文献は、従来のプリントメディアという媒体よりも、より即応性に富んだメディアであると同時に、不確実で信頼性に欠ける面もあるからです。
それだからこそ、オンライン文献を的確に表記して、引用の根拠を示すことは学生や研究者のみなら ず、一般市民にとっても重要な義務課題になりつつあります。
このページは、池田光穂が作った学術論文 執筆要項からの部分引用です。全体像を知りたい方は、下記のオリジナル・ページ(ないしは リンクする部分)にアクセスして確認しておいてください。
オンライン文献の引用の基本的なやり方だけを知りたい方は、このページだけで充分です。
◆ 学術論文執筆要項
なおこのページで主張している内容は、比較的社会的合意を得やすいフォームに従っていますが、あ くまでも推奨で参照できうる範囲のことしか記していません。また、より簡便で正確な方法がある可能性があります。
オンライン引用文献のやり方
オンライン文献を引用する場合、次の2つ方法が同時に行わ れる必要があります。つまり、まず、(1)文中にオンライン文献を指示する表記法、そして(2)文章の末尾に、サイト全体を指摘する表記法です。
※上記の行でタグジャンプしますが、そのまま下にスクロールしても見られます。
[1]オンライン引用文献を論文中に引用する際には、次のよう に書きます。
[著者名□online:ファイル名]または、(著者名□online:ファイル名)
例)[1]
私がインターネットで調べてみたところ、NHKのあるウェブページ[NHK online: 21guest2.html]または、(NHK online: 21guest2.html)は、次のように紹介している。
例)[2]
池田光穂は情報ロジスティクスを次のように定義している[池田 online: 98BHK.html]または、(池田 online: 98BHK.html)。
オンライン文献 の引用後の引用箇所の表記法について
(しつもん)電子テキス トでは、ページ表記できないものがあるは、その場合は引用箇所をどのように表記するのでしょうか?→(こたえ)文 献の章数(場合によれば節内のパラグラフ順)などで表記します。電子テキストでは、チェックする人が、オリジナルの文章を文字列等で検索可 能ですので、文献の引用は【正確にかつ間違えないように】します。
(!)ファイル名が特定できない 場合は下記の【例外】を参照してください。
【例外】[文部科学省 online ][文部科学省 online 2]または、(文部科学省 online )(文部科学省 online 2)
フレーム表記の場合はファイル名が正しく表記されませんが、その際には文献リストに画面の ソースを表示してオリジナルページのファイル名を特定します。特定できない場合やアクセスが禁止されている場合は、文中に掲げる場合は、上掲のように[文 部科学省 online 2](※この場合は文中2つ目の引用です)と書きます。また、文献リストにおいてフレームの存在する場所から特定できる著者名、ヘッダ名(また論 文名)、URLを記述します。
例)[1]
文部科学省
「科学技術・学術審議会生命倫理・安全部会 2001/07/11議事録 第2回科学技術・学術審議会生命倫理・安全部会議事録」
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/index.htm(2003 年3月6日)
【ちゅうい!】
画面のソースから特定できるページは皆さんがごらんに なっているブラウザーの「ソースの表示」から特定することができます。わからない人は上のような書き方でもかまいません。理解できる人は下にすすんでくだ さい。
このページの本当のURLは次のところにあります。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu1/gijiroku/001/010701.htm(2003 年3月6日)あるいは(Retrieved on March 6, 2003)
したがって、上の指示に従って正確に書くとすると次のようになります。まず文中は[文 部科学省 online: 010701.htm]と書き、参照文献では次のように表記します。
例)[2]
文部科学省
「科学技術・学術審議会生命倫理・安全部会 2001/07/11議事録 第2回科学技術・学術審議会生命倫理・安全部会議事録」
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu1/gijiroku/001/010701.htm(2003 年3月6日)あるいは(Retrieved on March 6, 2003)
[2]文書の最後にリストとして表記する場合は次のようにしま す。
オンライン文献は巻末にプリントメディアの引用文献とは別にオンライン文献として文献リストにま とめます。リストにおける表記は次のようにします。
著者名「ヘッダ名*(ページのタイトル)」
URL(引用者自身の最新アクセス日、西暦)
用語のせつめい
【ヘッダ名】=ブラウザーの外枠の上部に書かれてある文句(このページで は「学術論文(文化人類学・歴史学・社会人類学)執筆要項」)です。ちなみにファイル名は「00219mfor.html」です。
著者名はページをアップした個人や団体のことを指し、ヘッダ名が文献名になっている事実 を確認するために下の「実際のリンク」ページを見てチェックしてください。
例)[1]
NHK「ゲスト紹介」
http://www.nhk.or.jp/a-room/kotoba/21kumamoto/21guest2.html
(2003年3月6日)あるいは(Retrieved on March 6, 2003)
実際のリンクは、もうすでに繋がりません。ウェブアーカイブに対応していないサイト[ないし は運営者]だからです。このような場合は、出典の再確認ができませんので、念のためプリントアウトをとっておき、場合によっては資料として残しておきま す。
例)[2]
池田光穂「情報ロジスティクス」
https://navymule9.sakura.ne.jp/98BHK.html
(2022年11月11日)あるいは(Retrieved on November 11, 2022)
[注意]2バイト表記されたURLをコピー&ペーストして原稿に貼り付けないこと!
誤った表記)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%94%BF%E6%B2%BB
正しい表記※)https://ja.wikipedia.org/wiki/政治
代替的方法として短縮URLを使う方法があります)https://bit.ly/2YC4eCY
※ただしhttps://ja.wikipedia.org/wiki/政治 ではハイパーリンクに対応しないことがあります。
実際のリンクでチェックしてください。繋がらない場合もあります。
はい、これは繋がりましたね。その場合は最終確認日を最新のもの(2023年12月31日)としておきます。
【かいせつ】なぜアクセスした日付が必要なのですか?
なぜ日付を入れるのでしょうか? それは、引用した時の最終確認として使うからです。基本的 に文献の引 用は、固定されたテキストからの引用という古典的理念がありますから、この日に引用者は確認し、この時 点ではインターネット上のリソースとして存在していたことを確認します。引用者はこの日付のついたプリ ントアウトを保有している必要があります(現行のブラウザーにはヘッダーやフッターに日付をつけてプリ ントアウトする機能がついています)。ウェブアーカイブに対応していないサイト[ないしは運営者]では次回に確認した時にページが削除されている場合があ ります。このような場合は、出典の再確認ができませんので、念のためプリントアウトをとっておき、場合によっては資料として残しておきます。
なお、文献リストの表記の仕方は次にリンクするページを参照してください。
リンク
文献
その他の情報