多元的医療化
Pluralistic Medicalization, by Mitsubishi Ikeda, 2002
解説:池田光穂
もし、医療というものが、西洋医療だけでなく、複数の医療が地球上の社会の中で存在するならば(もちろ ん、私はこれを自明のものと理解しているだが)、さまざまな社会が、西洋医療の影響を受けて、それに巻き込まれるような形で変化する(=これを医療化、 medicalization)タイプにも、複数の可能性があると考えられる。
このような西洋医療による社会の巻き込まれ方の経路の複数性のことを、多元的医療化(たげんてきいりょう か、pluralistic medicalization)と呼んでもよいのではないだろうか。
多元的医療化は、ある意味で、医療的多元主義あるいは医療的多元論(medical pluralism)、または多元的医療体系(pluralistic medical system)を生みだす、社会の機能システム(fuctional system)と言えるかも知れない。
■ 価値の多元化状況における保健システムの変貌(共 同研究)
図 「多元的医療化モデル」(the model for Pluralistic Medicalization)検討のための作業仮説
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