臨床コミュニケーションとディスコミュニケーション
What is the Communication in Practice, CIP?
このページは、大阪大学大学院において、全研究科横断で、つまり共通科目として開講されている「臨床コミュニケーション入門」の授業担当者のひとりが、その受講および開講の理解のために、勝手に作り上げたページです。授業の中身を完全に再現するものでも、また授業の内容を公的に規定するものでもありません。あくまでも、閲覧者の自主的な判断にもとづいてご覧ください。
臨床コミュニケーション[定義]
人間が社会生活をおこなうかぎり続いてゆく、ある具体的な結果を引き出すためにおこなう対人コミュニケーションのこと。
【課題1】以下のことばを定義したり、定義にまつわる議論をしてみよう。
*人間
*社会生活(*社会;*生活)
*コミュニケーション
*対人コミュニケーション
ディスコミュニケーション[定義]
あることを理解するということには、認識知のほかに、臨床コミュニケーション[定義は上掲]にもとづく臨床知や実践知という別種の「知」があるにもかかわらず、この事実が忘れられている。このような知(認識知・臨床知・実践知)の不十分な理解にもとづく、コミュニケーションの失敗や不全を呼ぶ。
【課題2】[先行する学説などを知らなくてもよいので]以下の言葉を自分なりに定義してみよう。
*認識知
*臨床知
*実践知
【課題3】対人コミュニケーションが失敗するとは、どういうことなのか。みんなで自分の経験を出し合しつつ議論してみよう。
【課題4】対人コミュニケーションがうまくいく、とはどういうことなのか。自分の経験からその法則性を一般化するだけでなく、その法則(経験則)が成り立つ社会的条件についても指摘してください。
文献