にほんこく・けんぽう・ぜんぶん
にほんこくけんぽうぜんぶん、の漢字はつぎのように書きます
にほんこく = 日本国
けんぽう = 憲法
ぜんぶん = 前文
解説:池田光穂
こどもたちのみなさん! にほんこく・けんぽうの もとの ぶんしょうは、ちょっとむつかしい けれど、とても たいせつなことがいっぱい かいてあります。にほんこく・けんぽうが わかると、みんなが いじめをしたり、せんせいが わけもなく せ いとを しかることが、とんでもない、まちがいであることがよくりかいできます。また、わたくしたちが ほかのひとたちから みをまもり、けんぽうという ものを、ぶきにして、ただしく いきることができます。
【ほんやく】
にほんという くににいる ひとたち は、 わるいこ とをせずに みんなでえらんだ くにのかいぎ(「こっかい」という)で えらばれた だいひょうしゃ(「いいん」のような ひと)を つかって こうどうします。 そして わたくしたち おとなと わたくしたちの こどもたちの ために、 ほかのくにのひとたちと きょうりょくして いろいろなことを なしとげるようにして、みんなの だいひょうが つくる せいふ が ふたたび せんそうを おこさないようにします (いまから76ね んまえ から 61ね んまえまで、にほんは がいこくと せんそうを していましたーー2006ねんげんざい)。 このように けっしんして にほんという くにの しゅじんこうは それぞれの にほんの ひとたちにあると こえをあげて みんなに やくそくして、 この ぶんしょうによる もっともたいせつな やくそくごとを きめることにします。
【げんぶん】
日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通 じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争 の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。
【ほんやく】
とても たいせつなことですが、にほんのくにを うん てん(「せいじ」といいます)す ることは、 にほんにいる みんなが だいひょうしゃを えらんで、そのひとたちに おねがいすることを いみします。みんなを だいひょうして うんて んするのですから、 じこや けがを しないようにするために、しんけんでないと いけません。そして、そのだいひょうしゃは、そのひとが えらいのでは なく、 だいひょうしゃを えらんだ わたくしたち にほんのくにのひとたちが ほんとうは えらいのです。だから、わたしたちの だいひょうしゃは、に ほんの くにの ひとたちがえらいことを、きちんと わかって、こうどうし、めいれいすることが できます。つまりだいひょうしゃの こうどうや めいれ いは、ぜんぶ にほんのくにの ひとたちの すべてが しあわせになることを かんがえて やらねばなりません(せいじをおこなうひと、つまり だいひょうしゃは、にほんのひとたちのまえでは、えらそうにしてはならない、という ことなのです)。
【げんぶん】
そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものてあつ て、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。
【ほんやく】
このような かんがえかたは、どのような ひとたちに もある きょうつうの かんがえかたに したがった やくそくです。この やくそくは、みんなにつうようするものですから、これとは ちがったものは、た とえ えらいひとに めいれいされようが、こっちが もっとたいせつといわれようが、わたくしたちが よいと かんがえる このやくそく(これを「けんぽう」といいます)をまもります。
【げんぶん】
これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理 に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
【ほんやく】
わたしたち にほんのひとたちは、ずうっと へいわが つづくことを ねがいます。そして、にんげんどうしの あいだのやくそくごとのうち、 もっとも よいとおもう かんがえかたを、もとうと いつもねが います。だからこそ、へいわを あいする にほんいがいの くにに すむ ひとたちが、ただしく そして おたがいに しんらいすることを とおして、わ たくしたちが、あんぜんに くらせることを、ずっと つづけようと、けっしんしました。
【げんぶん】
日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支 配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。
【ほんやく】
わたしたちは、へいわが ずっと つづくことを ねが います。そして、せかいのひとたちは、つぎのようなことが なくなればよいと かんがえてきました。じゆうに ものがいえないような ふんいきをめいれい されること、みんながよいとかんがえるまえに めいれいされるようなこと、いやなことを りゆうなしに、きょうせいされること、ほかのひとにたいして や さしくしないこと、などです。せかいのひとは、このような ただしくないことが、このよのなかから なくなることを ねがってきました。にほんのひとたち は、そのような せかいのひとの どりょくの、おてほんに なりたいとおもいます。
【げんぶん】
われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地 上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。
【ほんやく】
わたしたちは、せかいの みんなが、みんな おなじよ うに、こわいこと、いろいろものがなくて こまることが、なくなるように ねがいます。そして みんなが、へいわに くらせるはずだと かんがえます(みんなが「くにや しゃかいが、わたしたちにたいして、なになにしてあげることは ただしい」とかんがえたとき、わ たくしたちは、その「なになに」にたいする、「けんり」があるといいます)。
【げんぶん】
われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免 かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
【ほんやく】
わたしたちは、どんなくにでも、じぶんのくにの こと ばかり しか かんがえないで、ほかのくにのことを むししてはいけません。このようなかんがえかた、なにがただしくて、なにがわるいのか、というかんが えかたは、せかいのどこでも おなじです。このかんがえかたと、それにもとづく やくそくをまもることは、にほんのくにのわたくしたちが、じぶんたちは にほんのひとたちであって、そのように、じぶんたちじしんで かんがえることと おなじです。このようなかんがえかたを、みんながもつことが じゅうよう です。このかんがえかたがあって、はじめて、ほかのくにのひとと、おなじ「けんり」を いっしょにもっていることになり、それは どうじに、それぞれの くにと くにをささえる ひとたちが やらなければならないことです(やらなければならない ことを「ぎむ」とか「せきむ」といいます)。
【げんぶん】
われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して 他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする 各国の責務であると信ずる。
【ほんやく】
にほんのくにの わたくしたちは、このようなことが、 とてもたいせつで、それを、ほこりに おもっています。だから、ちからいっぱい、このたいせつな かんがえかたと、さいごのもくひょうにむかって、がんば ります(なぜなら、まだ じゅうぶんに、このような よいかんがえかたが、じっこうされてい ないからです)。
【げんぶん】
日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高 な理想と目的を達成することを誓ふ。
こどもたちのみなさん! にほんこく・けんぽうの もとの ぶんしょうは、ちょっとむつかしいけれど、とても たいせつなことがいっぱい かいてあります。にほんこく・けんぽうが わかると、みんなが いじめをしたり、せんせいが わけもなく せいとを しかることが、とんでもない、まちが いであることがよくりかいできます。また、わたくしたちが ほかのひとたちから みをまもり、けんぽうというものを、ぶきにして、ただしく いきることが できます。けんぽうのよいところを、おしえずに、また、そのことのないようを ふかく かんがえずに、けんぽうをかえようとする おとながいます。けんぽ うのどこを、どのようにかえなければならないのかについて、ただしく かんがえるには、まず、いまの けんぽうのことをただしく りかいする ひつようが あるのです。
【関係するリンク】
"We Japanese have just
now undergone the most painful of hardships, that of being defeated in
war. Our houses were burned down, and many of our fellow countrymen
have died. As a result, we have been granted something precious. This
time for certain, no matter what happens, we the citizens of Japan with
all our might must protect it and defend it against violation.- A woman
with 憲法 (Kenpō) [Constitution] written on her clothing holds a baby
labeled 基本的人権 (Kihonteki jinken) [basic human rights]. The mother and
child resemble medieval Christian representations of the Virgin Mary
and Baby Jesus in their dress, facial features, and halos around their
heads. This symbolizes the constitution protecting basic human rights
for Japanese citizens." -Hidezo Kondo.(近藤日出造).
Copyleft, CC, Mitzub'ixi Quq Chi'j, 1996-2099
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