平和概念の批判的相対化
La relativizacion critica del concepto de la PAZ
課題:
私たちの日々の行為実践を自己反省的にながめてみよう。
たとえば私たちは問題の解決(=市民レベルでの広義の「政策」につながる)に取り組む前に、問題への理解や分析を、意識的無意識的におこ なっています。私たちはあらゆる現象をいきなり鳥瞰図的に見るないしは神の眼からみることはできません。それゆえ、信頼に足る報告者あるいは当事者からの 情報提供に依存することになります。そこで大切なことは、それらの報告について共感的に理解するだけでなく、冷静にその報告に耳を傾け、報告の中に込めら れている報告者の一次的な分析や価値判断について、客観的に分析することです。
教科書中のコラム「言葉づらだけの「マサラム」(平和に)」(pp.131-134)を読んで、「暴力や紛争」とその対比的概念である「平 和」がどのように描かれ(=報告され)ているか、なるべく文中の用語や概念に即して分析してください。
※教科書をお持ちでない方のために該当部分を複写しています。そこには所有者による下線がありますが、そのような情報には惑わされないよう にしましょう。
教科書
配付資料
-スカルタン「人類学と語り」『ナラティブ・ベイスド・メディシン』グリーンハル他編、斎藤ほか監訳、pp.234-235、金剛出版、 2001年
教科書
- 韓敬九・桑山敬己編『グローバル化時代をいかに生きるか:国際理解のためのレッスン』平凡社、2008年
関連リンク