解説:池田光穂
標記のタイトルでは、【日本における】医療人類学の【知識と教育の】標準化のことを、考えるためにはどうすればよいのかを解説しています。
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1)世界の医療人類学者たちは、それぞれのキャンパスで、教育に携わっている
2)教えられる範囲も射程も、考え方も、それぞれの教員にゆだねられている
3)世界標準の医療人類学教育の方法やcurriculumがあるわけではないし、検討されてきたわけでもない。
4)(WHOが考えるように)世界標準ができるかどうかはやってみないとわからない。
5)経験的に医療人類学教育に携わればわかるように、講壇タイプよりも(受講者の実践的な嗜好も反映して)問題解決型のものがこのまれているようである。
6)ということは、各国、各施設での医療人類学教育は、その国やその施設での「中心的な医療や医学という文化的規範」と何らかの関係があるようだ。
7)したがって「標準化」を提唱の前に、日本での教育現場で、どんな医療人類学教育がおこなわれているのか、教育現場の人(=学生や同僚)は医療人類学に
どんなことを期待しているのか、などのことを把握しつつ、魅力的な提案をすることで、日本における医療人類学(教育)のプレゼンスは高まる可能性がある。
8)日本におけるプレゼンスが高まれば、若手研究者にも就職のチャンスが広がるし、教育の標準化モデルが確立できれば、この分野の「質の保証」にも繋がる
ことになる。
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医 療人類学テキスト
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