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進化論争の申し子としてのグレゴリー・ベイトソン

池田光穂

グレゴリー・ベイトソン(Gregory Bateson, 1904-1980)の名前の由来は、父、ウィリアム(William Bateson, 1861-1926)が、メンデル(Gregor Mendel, 1822-1884)の遺伝の法則の再発見の報の刺激をうけて、自分の講演に手を加えたことにはじまる。(変異の連続性を旨とする生物統計学者)ピアソン (Karl Pearson, 1857-1936)らの編集する「バイオメトリカ」誌は、ウイリアムの論文を却下し、「ネイチャー」もまたウイリアムの論文を採用しなかった。当時劣勢 だった(進化の断続変化説の)ウィリアムを支持したのは、ケンブリッジ哲学会と王立協会の進化委員会で、彼の論文はケンブリッジ大学出版会が公刊すること になる。ウィリアムが論争の渦中にいる1904年、グレゴリーは、母ベアトリス・ダラムの第三子長男として生まれることになる。

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